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賞賛されるべき技術…。もったいない。
- my******** さん
- 2018年10月22日 15時51分
- 閲覧数 609
- 役立ち度 2
- 総合評価
FFXVプレイヤーには面白い。ただ、他の映画と肩並べた劇場公開作品としてはどうだろう。
舞台説明が不親切過ぎる。これで劇場公開は観客が可愛そう。しかも、FFXVゲーム本編発売前の公開。なので公開当初はXVのバックグラウンドも誰も知らないていでの話。にも関わらず、話の展開は「もう知ってるでしょ?」と言わんばかりに観客を置いていきスムーズかつスタイリッシュに進めていく。ゲーム発売後ならまだプレイヤー向けの「一見さんお断り」映画として分かるのだが、発売前に公開して誰に向けた作品なのかも分からない。
通常、映画は人物名だけでも覚えるのに一苦労なのに、ルシス、ニフルハイム、テネブラエ、インソムニアなどの国名、地方名、首都名、領土名が入り乱れる。序盤のナレーションでサラッと一気に説明しただけで、把握出来るわけがない。実際本編のゲームをプレイしていても、後半でやっと全ての名前が一致するような情報量。
宣伝込みでゲーム発売前の公開なのだろうが、FF固定ファン以外で誰がこの映画により「ゲームやってみたい」と思うのだろうか…。
ただ、XVプレイヤー向けのご褒美映画としては面白かった。ガーディナに着く直前まで舞台裏で起こっていた壮大な悲劇。そしてそれを描くための尋常じゃないCG技術。エンドロールに流れる日本人の数々。ショボいCGしか作れない日本の映画界が世界と力を合わせるとここまで出来るという事実。このフルCG映画の技術は間違いなく歴史に残るだろう「本来は」。しかし、根本的なストーリーテリング力の欠落と、さらにゲーム映画というジャンルのフィルターにかかり映画としては埋もれていく…。賞賛されるべき技術が色んな意味で「もったいない」。もう、今作の感想とは関係ないが、ちゃんとした映画で日本参加のプロジェクトとしてその技術を発揮して欲しいなーと思ってしまう。
普通だったら話題になる賞賛されるべきこの映画の要素も、特定の人向けの異質な映画になった事で非常にもったいない事になっていると思う。そんなすごい物を作ったのに、個人的感覚としては「うちのゲームが劇場公開で申し訳ございません」といった変な感じを覚えてしまった。
でも繰り返しになるが、FFXVを捕捉するおまけとしては最高。多少の繋がりや力の在り方など疑問に思う所はあったが、おまけと言うのも申し訳ないぐらいなご褒美だった。XVはストーリーが薄いと言われてるのに、メインストーリーの別途リリースが多すぎる。だったらゲーム本編に全てのメインストーリーを入れ込めば良かったのにと思った。
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