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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (2016)

ROGUE ONE A STAR WARS STORY/ROGUE ONE

監督
ギャレス・エドワーズ
  • みたいムービー 1,713
  • みたログ 1.3万

4.20 / 評価:10,995件

SW初の感動作!戦士の美学に涙する大傑作!

  • ROCKinNET.com さん
  • 2016年12月20日 3時11分
  • 閲覧数 12690
  • 役立ち度 192
    • 総合評価
    • ★★★★★

前作のJ.J.エイブラムスの『EP7/フォースの覚醒』があまりに既存のスターウォーズ(以降SW)6作品への遠慮と、世界中の旧来SWファンに媚びへつらったもので新鮮味に乏しく心底ガッカリした部分があったのは本音としてあります。こんな可もなく不可もない無難な駄作のために神話を復活させたのかと……SWを続けるというのは、もはや聖書に加筆するレベルの話ですので。

で、今回はシリーズとしては初となるスピンオフ作品である『ローグ・ワン』。
スピンオフ扱いではあるものの、本作はEP3と4の間を結びつける、実質「EP3.9」の立ち位置の物語。
EP4のプロローグで<時は内乱のさなか。(中略)その戦闘の合間に反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功。(以下略)>とありますが、その設計図を反乱軍のスパイが盗むまでの物語です。

やりました!やってくれました!
完璧です!脱帽です!大拍手です!
ルーカスは本当はSWを9部作と考えていたらしいんですが、結果は6部作構成に変更。しかし、まだまだ語られるべきエピソードはあるんだと発言していた、まさにその「まだまだ語られるべき」部分がコレ。これぞ、「我々が見たかったSW」を真っ向勝負で描いて勝利した例です。
エンディングでお馴染みのテーマ曲が流れた瞬間に「繋がった」実感を確かに感じ、鳥肌が立ちました。

しっかりルーカスイズムを引き継ぎながら、新しい物語を構築し、SWという一大叙事詩の中で存在意義のあるEPとして成立させました!
ルーカスが手掛けなくても、同シリーズが成立し続ける不安の払拭してくれた、これは凄いことです!

何よりも、この『ローグ・ワン』は泣けるんです!泣けるSW!
言ってみればSWは、所詮はSF映画であり、大衆娯楽の最高峰なので、これまでは感動とは無縁の「遊園地のような映画」でしかありませんでした。
楽しければそれでいいってやつ。

しかし、この作品では、今までアトラクション的な描写とでしか描かれて来なかった戦闘シーンに「大義名分」を持たせました。
戦争に大義名分や正義などありはしないと個人的には思いますが、この映画で活躍する先述の反乱軍のスパイ達は、ローグ(=ならず者・無法者)なので、愛国心より「自身の正義」のために立ち上がります。「利他的な信念」とでも言うべきでしょうか。そんな信念を持ったローグ・戦士たちが帝国軍に挑む自己犠牲の姿をこの上ない英雄像として描き切り、思わぬ感動路線に持っていく。

その戦闘シーンが、テンポがあり、流石の迫力が凄いこと!泥臭いこと!要は生身の体温を感じるってことです!
初めてSWの戦闘シーンで、まるで『プライベート・ライアン』のような生身の人間の戦いなんだというリアリスムが感じられました。
これが吉と出たんです!本来ならSWはWarsと銘打っておきながらも、現実の戦争を感じさせるべきではないと思っていましたが、そういう嘘くさいファンタジーが、もはや通用しない世相なんじゃないかと思うんです。娯楽は娯楽として、SWはその王道中の王道でもいいけど、冒頭でも触れたEP7のような、当たり障りのないものを続けるくらいなら、ここまで迫真のメッセージを見せつけてくれなきゃ、もはやSW歴も25年以上になる古株ファンの俺は満足はしない。

そんな俺でも大満足な『ローグ・ワン』!
この年末年始は、家のDVD棚で誇り被ってる旧作のSW全編を改めて観ようと思います。
いやぁ~、SWが好きで本当に良かった……、そう思える名作でした!

興行収入で昨年同様、妖怪ウォッチに負けてる場合じゃありません!
日本人のSW関心度が低いのは前々から知ってますが、見ろよ!(笑)
SWの新作が上映するっていうんで、映画館に行くのは、現世に生きる者の義務だと思ってます、俺は。
今回はSW導入者でも楽しめると思いますので!

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豆知識

今回の鍵となる、帝国軍の最強兵器は、言わずもがな「デススター」のことです。
そんなデス・スターなんですが、実際に建設すると幾らになるのかなんてことを2012年米国ペンシルバニア州のリーハイ大学で経済学を学ぶ学生たちが計算したところ、基本資材となるであろう、鉄の仕入れだけで約9,384京2,688兆円かかると試算を出しました。これは日本の国家予算(一般会計)の約10万年分。これに他の資源、設計費、建築費、配電工事費などを加算していけば、総工費はこれの数十倍になることが予想されます。帝国軍はお金持ちだね?

実際の大きさは直径120km。距離で考えると東京から水戸の距離。

なので、壊すには勿体無いという気もしますが、EP3の後半の絶望的な状況を見ていれば、あんな時代が延々と続くと思うと、やはり帝国軍の象徴であるデス・スターの破壊は<正義>のためにも必要だったのかなと思います。東京五輪の如く、施設の再利用なんて悠長なことは言ってられないんですね。

詳細評価

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