311の心のインパクト
- 2001SO さん
- 2016年5月12日 20時37分
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311によって日本人の多くが受けた心のインパクトを
登場人物たちに集約して物語化した作品に感じられました。
身に覚えのないはずの喪失感に支配された登場人物たちが放つ
緊張感が今の日本を表しているのかもしれません。
主演の一人、山田キヌヲの演技は素晴らしくて、彼女をじっと見ていると
同じ悲しみを知っている気分になります。
この気分が映画の題名「Sharing」そのものなのでしょう。
一瞬でドキリと理解不能な寂しさを突きつけられる演出は
映像だけにしか出来ない工夫に満ちてグイグイと引きずり込まれてしまいます。
本当は知りたくない感情、認めたくない悲しみを
今を生きる日本人に確認させるために生まれた映画だと感じました。
いくつかの別バージョンがあるようなので観てみたくなりました。
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