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湯を沸かすほどの熱い愛 (2016)

監督
中野量太
  • みたいムービー 914
  • みたログ 7,279

3.95 / 評価:6055件

体当たり人生

  • raz***** さん
  • 2020年10月26日 16時39分
  • 閲覧数 1001
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

あんま好きな系統の映画じゃなかった。
なのでストーリーがあまり頭に入ってこなかった。

でも、見終わった後、”なんだったんだろうこの映画は”って考えて、そんで、何を言おうとしている作品なのかは何となくわかった。たぶん、「たとえ正しくない方法だったり、明らかに間違った方法であったとしても、熱意さえあれば、あとは何とでもなる。臆せず進め」みたいなことだと思う。

前半の学校でのいじめのエピソードも、間違いだらけの解決策だったとしても、それでも何でもいいからとにかく逃げるなっていうメッセージだった。ヒッチハイクの青年も、嘘をつきながら旅をしていて、それは不誠実なことだけれども、結果オーライで彼はゴールを見つけることができた。問題のラストもほぼほぼ犯罪で、実際にあんなことやっちゃだめだけど、熱意さえ伝われば、人と人とのつながりはより強固にできると言っているのだろう。

そのメッセージ自体は一理あるとは思う。何をやるべきか、何をやってはいけないのか、そういうことばかりを頭の中でずっと気にして、ルールに縛られて生きるのは息苦しい。だから自由に生きたいのだが、でも、間違ったことをして後悔や罪悪感は抱えたくないし、あるいは、場違いなことを言ったりして後で恥ずかしい思いをしたくない。だから悩んだり考えすぎたりして動けなくなる。

そんな風にくよくよ考えていると時間がどんどん過ぎていく。そんな時間は、はっきりいって時間の無駄だ。だから、この映画の主人公は余命を宣告されたのだと思う。無駄な時間は残されていない。心の準備をするような余計な時間はない。当たって砕けろ。そういう心意気の母の気持ちがだんだんと周りの人たちの心を動かすというストーリーだった。

ただ、当たって砕けても再起ができる時代ならそれでもいいのだが、今はそういう時代ではない。だからこの映画は時代に合っていない。しかし逆に、合っていないからこそ、こういう映画に需要があるとも言える。



この映画のストーリーは違和感だらけだったし、あんな小さい子に変なセリフを言わせるなよとか憤ったりもした。でも、その違和感こそが相手を自分のルールに縛ろうとする動機になっていて、誰かをいじめる口実にもなっている。

自分のルールに縛ろうとする相手には真正面からぶつかれ。それでたいていは何とかなる。そういう映画。でも、言うは易く行うは難し。話半分くらいでちょうどいい湯加減になる。

詳細評価

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