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お父さんと伊藤さん (2016)

監督
タナダユキ
  • みたいムービー 117
  • みたログ 604

3.44 / 評価:476件

不器用とも違う気が…

  • yos***** さん
  • 2018年6月29日 22時25分
  • 閲覧数 792
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

映像と配役は良かったが、登場人物にまるで共感出来なかった。
父親は病的に思い遣りがなく、歩み寄りもなければ子どもたちに対する理解も配慮もない。頑固の誇張にしても、家族に対していちいちあんなモノの言い方したり捜索願い出されそうな勝手な振る舞いするだろうか?仮にも教員をしていたのなら、もう少し社会人として弁えがあるのではなかろうか?教え子が訪ねて来た時は人並みに会話が弾むのなら、コミュ障という訳でもなかろうに。第一、あんなイヤミったらしく傲然とした先生、生徒に慕われる訳ないと思う。
妻があれだけ病んでいるのに、東京に連れ戻す!一点張りの息子もおかしいし、娘(上野樹里)も、同居のせいで伊藤さんを失いたくないと思っているのが最後に判明するが、それじゃそれまでの態度は一体なに?と思うくらい可愛げがない。
伊藤さんはあり得ないくらい達観した不思議な人物として描かれているが、上野樹里がひたすら可愛げないので(佇まいや仕草は可愛く魅力的だが)あんな娘になぜそこまで惚れているの?と不思議でならない。
ひとり親の介護同居は普遍的な問題で、綺麗事ではないのは確かだが、あそこまで現実的にモノが考えられない人たちはそう居ないと思う。
物語の最後に、誰ひとりとして成長したり、変わったり、理解を深め合ったりしている様子が見られない。
伊藤さんの、自分は逃げないよという台詞で、上野樹里はどうやらホームへ行く父親を引き留めに走る、というラストらしいが、たかが広い家に越したとて、あんな暗い雰囲気の食卓で一言居士のクソ親父と食う飯が美味くなる日は来ないと思う。
難しい家庭内の人間関係や老親同居と伴侶の問題を描くなら、どの登場人物にもリアリティと共感がなければ絵空事だ。
唯一、顔を見ただけで嘔吐するくらい追い詰められた息子の嫁にリアリティがあった。気持ち良く同居したいと努力したのに、あの父親ではさぞ傷つけられて来たんだろう、双子の子育てと合わせてものすごく頑張ったけど、心が壊れる所まで来てしまったのだな、という事がとても良く伝わり共感出来た。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
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