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エヴォリューション
2016年11月26日公開

エヴォリューション

EVOLUTION

PG12812016年11月26日公開

bakeneko

5.0

ネタバレヒトデ、イソギンチャク、アメフラシ…

森の中の少女だけの閉鎖世界を描いた異色作:「エコール」のルシール・アザリロヴィックが、今度は若い女性と少年のみが住んでいる孤島を舞台にして、怪異な幻想を魅せてくれる作品で、横溢する海のイメージと少年達の境遇の暗鬱な秘密が悪夢的な寓話を提示しています。 マン・レイの「ひとで」や、ヤン・シュバンクマイエルの作品の様に、シュールレアリズム的な連想が夢幻的に展開する作品で、海がイメージさせる“浮遊&潜水&遊泳感覚”や、“深部に闇を抱えた神秘性”を湛えた映画となっています。そして、頻出するヒトデを始めとした海の無脊椎生物のイメージ&映像も、隔離された島での奇怪な生殖の進化の暗喩となっています。 一応“自分達の境遇に不信を抱いた少年の謎解き”のお話となっていて、終盤でショッキングな真相が暴露されますが、主人公の少年が体験した事象も含めて、わざときちんと辻褄が合っていない創りにしてありますので、物語よりも映画全体が醸し出す“暗い海のイメージ”に身を任せましょう。 ねたばれ? 妊娠している割にはおなかが小さいなあ~ おまけー本映画に付随して公開されたレビュー項目に無いルシール・アザリロヴィック作品の紹介を… 怪異!蜂女 「ネクター:NECTAR」(2014年/フランス/18分)脚本&監督:ルシール・アザリロヴィック、出演:オルガ・リャザーノワ、ブリジット・ロシエロ、カンタン・ブリュシュー他 森に住んでいるミツバチの生態を擬人化して見せる短編で、女王蜂と七人の働き蜂(メイド姿が萌えます♡)が蜂蜜を創る様子を耽美的に映像化していますが…、…、… “じょうおうさまのまつげがえらいことになってます!!!” 松本零士の漫画の女性キャラクター(宇宙戦艦ヤマトの森雪や銀河鉄道999のメーテルなど)が実在したらこうなる!とばかりに顔の輪郭から睫毛がはみ出しています!(SMショーの女王様をイメージしたのかな?) 更に、“蜂の様なウエストの括れ”という比喩があるのですが…、…、…、 “じょうおうさまはずんどうです!!!” 美しく擬人化した世界を見せるつもりで創ったのでしょうけれど、ちょっとしたことで突っ込める作品ともなっていますので、真面目に観賞するも良し、大笑いするもまた良し?と多彩な愉しみ方が出来る作品であります。 ねたばれ? 防御ネットを被っても、かなり隙があるのですが…大丈夫?

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