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エヴォリューション
2016年11月26日公開

エヴォリューション

EVOLUTION

PG12812016年11月26日公開

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5.0

ネタバレ〈/背徳感の伴なう美術品のよう/〉

【ストーリー(ニコラ目線)】 僕は病室に仰向けになり、恐怖していた。 もう家には戻れないと、どこかで分かってしまったから。 僕は恐怖していた。 腹の中に宿る命(異物)の感覚に。 僕は恐怖していた。 僕でないものの鼓動が、僕の中から聞こえることに。 僕は恐怖していた。 新たな命が、僕を侵食しているという事実に。 、、これは僕の子ではない。 僕の体に植え付けられた、ただの種だ。 寄生虫だ。 僕らがこれを産んで用済みになれば、あのとき海の中で見た死体のように無残に捨てられるんだ。 ヒトデの住処となりつつあった、あの少年の死体。僕らの末路は彼だ。 もう抵抗する術はない。 抵抗できる気力を、僕はもう失ってしまった。 僕はいつもどおり黒いゲル状のご飯を食べ、薬だと渡される黒い液を4滴分飲み干す。 僕の行動は常に監視されている。 思えば、ここに来るずっと前から監視されていた。 海で泳いでいた時も。 食事をしていた時も。 薬を飲む時も。 監視の目は常にあった。 母親だと名乗る他人によって。 ここは何なんだ。 彼女らの目的はいったい何なんだ。 ーーーそんなとき、看護師のステラが僕に言った。 『秘密を、知りたい?』 いやぁ、期待通りの作品でした! 待った甲斐あったわ〜。 映像が美しいのは言わずもがなですが、いろんな解釈が出来るストーリーをもった映画だと思いました。 考察が楽しい楽しい!! 僕のような変態映画好きにはたまらない作品です!!! 【考察】 ...あの女性たちは人間と海洋生物(タコ?)のハイブリッド種なのではないだろうか。 はたまた突然変異で生まれた人種か。 その原因を与えたのがラストの工場の出す廃棄物だとすればこれは人類の罪と罰の物語なのだろうか、、。 ...こうも考えられる。 進化論の順序をすっ飛ばして生まれた新人類が、環境に適応するために自分たちのDNAと人間である子供たちのDNAを混ぜ合わせて新たな生物を生み出そうとしている。 ちょうど人間がDNA操作により病気に強い植物を創り出すような感覚で。 そうなると、ニコラが観覧車の記憶を持っていたことにも納得がいく。彼らは連れ去られたのではないだろうか。連れ去られ、種の存続のために利用されている。この映画にはそんな背景があるのか、、。 ...まずこれは未来の話なのか、過去の話なのか。それすらハッキリしていない。 過去なら今現在の人間へと進化を遂げるための物語。 未来なら人類を住処に進化する他生物の物語。 はたまた全く別の惑星の物語なのだろうか、、。 ...エンドロールがなかったのはどういった意図があったのだろう。現実と虚構との境目を無くしたかったのだろうか。だとすればこの世界は我々の世界の延長線上にある世界なのだろうか、、。 ...この映画に答えはないのだろう。 答えがあったとしても、それを指し示してやるほどこの監督は親切ではない。 すべては受けとった者の思考に委ねられたのだ。 【最後に】 ショタコンではないので少年たちにはときめきませんでしたが、看護師のステラにはときめきました。 美しい!

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