レビュー一覧に戻る
エル・クラン
2016年9月17日公開

エル・クラン

EL CLAN/THE CLAN

PG121102016年9月17日公開

sea********

3.0

ネタバレ笑えない事実。

2015年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた実録犯罪映画。 演じるキャストも演出もブラックコメディを売りにしているが、 いやはや鑑賞してみるとかなりの戦慄感が走る。軍事政権崩壊 後、失職した父親が手を染めた誘拐犯罪。それに従うしかない 息子たち。見て見ぬふりの母と娘。抜け出そうとする末の息子。 中流生活のために家族ぐるみで父親の犯罪を黙認していたのだ。 この犯罪に誰も気付かないばかりか映画で観ても分かるように 警察さえも事件を追う気配がない。混沌した時代だからこそだ。 誘拐事件というには粗雑で(そりゃ素人だしね)脅迫電話も街中 の公衆電話を使ったりと、よくそれでバレないものだと不思議 で仕方ない。狙いとはいえ交流のある人々も拉致監禁している ことから普通ならもっと早くアシがついても良さそうなものを そんな時代だからできたことだというのか。父親と違って精神 面で追い込まれていく息子たちの描き方が鮮烈で救い出したい 気分にもなる。逮捕起訴された後のエンドクレジットまでもが 戦慄で、うっそー!と思える終生まで明かされ更にゾッとする。 (こりゃ笑えないわ。平気で殺人まで犯す父親の目が怖すぎるよ)

閲覧数1,400