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人狼ゲーム プリズン・ブレイク
2016年7月2日公開

人狼ゲーム プリズン・ブレイク

992016年7月2日公開

サンゴ

3.0

ネタバレ全員役職シークレットで最後まで推理できる

タイトル通り、人狼シリーズ唯一、全員の役職がシークレットで最後の最後まで誰がどの役職なのかを推理して楽しめます。 主人公の役職も最後まで不明。 一般的な人狼ゲームの映像化を楽しみたかったら、迷わずこの「プリズン・ブレイク」をオススメします。 私はドラマの「人狼ゲーム ロストエデン」きっかけで映画の人狼シリーズも見始め、ナンバリングをバラバラに見てしまったのですが、この4作目で全部見たことになります。 これ以外の人狼シリーズは主人公の役職は最初からわかっており、主人公以外の役職も何人かわかる作りが多かったです。 一般的な人狼ゲームの楽しさはまずこの役職推理ですが、他の作品はホラー、サスペンス、スプラッター要素が強いかも。 今作では投票での死刑は首につけられた道具で自動的にしまるようになってるし、最後まで役職がシークレットなせいで人狼襲撃シーンもあからさまではなく、他よりもスプラッター要素は低いと思います。 ところで、私は最初適当に見ていて、大きな勘違いをしていました。 初日の夜、丸山兄弟が部屋の前で相馬くんに声をかけたシーンがあって、主人公の部屋が一瞬映っただけで、一日目の人狼の襲撃場面になっていたので、てっきり、丸山兄弟と相馬くんの3人が人狼だったという描写だったと思ってたんです。 シリーズの他の作品ではいくつかの役職公開が基本だったので、この作品はまず人狼を見せるんだなと。 そのまま1時間近く見ていて、予言者の一人と主張する丸山兄が人狼と占って投票によって死刑になった及川さんのことを、その日カムアウトした霊媒師のみづきちゃんが「及川さんは実際人狼でした」と言った時、「あーなんだみづきちゃんは狂人だったのかー」と思ったぐらいで。 でも、なんかおかしいなとは思ってたんです。 初日に人狼3人ばらしたにしては、その後人狼たちが顔だしで襲撃するシーンは見せないし。 他にもなんか変だなと思ったところがあって、ちょっとまてよ、あの描写って人狼って意味じゃないのでは? と思い、巻き戻して見てみたら、どうやら丸山兄弟が相馬くんに仲間として勧誘したっていうだけのシーンっぽい。 なんでこんなヘンテコな描写なんだよ! とムカつきつつも、今作が役職完全シークレットの推理ゲームだとやっと気づき、もう一度頭から見直し、今度は普通のオンライン人狼ゲームのようにメモをとりながら見ることに。 推理しながらもう一度見始めた時は、途中まで主人公が人狼じゃないかとも疑ってたのだけど、夜間にドアノブをガチャガチャされるシーンがあって、こんなシーンを挿入するぐらいだから、これは人狼ではなく、かつ用心棒でもないってことの描写だなと。 人狼でないなら、主人公が気弱だけど正義感が強いキャラってのはそういうふりじゃなくて真実なんだろうし、そうなると役職なしの村人だなと思ってました。 そんな重要性のない主人公をあえて守っていたとなると、用心棒は幼馴染の相馬くん以外になく、この二人は村人側で。 最後に阿久津くん吊れば村人側の勝利で終わりかー。 と思っていたら、さらにドンデン返し。 まさか主人公が狂人だったとは。 途中まで狂人どこだと思っていたのだけど、ちっとも出てこないから役に立たないまま死んじゃったか、あるいはやはり霊媒師カムアウトしてたみづきちゃんが狂人だったのかと。 人狼ゲーム初めてで狂人やらせるのは無理あるよねえ。 今作では途中で首輪のワイヤーを切断し脱獄をはかることになるという対運営イベントもあり。それでサブタイトルが「プリズンブレイク」だったんですね。 まあ、ヤスリ程度で切断できるワイヤーだったのかとか、外しても感知できる方法もないのかとか、運営側の謎でずさんな部分はあったけれど、まあこれは言い出したらキリがないほどこのシリーズには大量にあるので、今回もスルーします。 お話的には、用心棒だった相馬くんがおそらくずっと主人公を守っていたらしいところにグッときました。 本来守るべきカムアウトした予言者でも霊媒師でも共有者でもなく、ただひたすら無職っぽい(それもホントは狂人だった)主人公を守っていたとは。泣けます。 主人公も、結局は相馬くんを守るために他の人を犠牲にしたわけで。 多分、丸山弟に関しては運営に殺されると思ってなかったでしょうが、阿久津は殺すことになるのわかってて投票したんですから。 逃げ出した二人がどうなったかは描かれないままだけど、無事に逃げ延びられていたらいいなあ。 そんなこんなで、今作は唯一役職推理が楽しめるのと、最後にあったどんでん返しにホントに驚かされたのと、ちょっといい話が入っていたので、星3つにしました。

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