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バチカン・テープ
2016年7月9日公開

バチカン・テープ

THE VATICAN TAPES

912016年7月9日公開

sas********

5.0

ネタバレエクソシストものとして観てはダメ

数人の方しかレビューを書かれていませんが,ほとんどの方が,いわゆるエクソシストものと観られているようです。 ですが,結論から言うと,これはエクソシストものと見せかけた反キリストの降臨譚です。 聖書的には,反キリストは「メシアを信じないもの」,すなわち異教徒たち(異端者たち)を指します(研究者は「そのような風潮」と解します)が,映画ではこれが膨らまされて,キリストに成り代わる存在として描かれています。 反キリストになったアンジェラがつぶやき,三位一体の卵にも現れた言葉(「わたしはアルファであり,オメガである。初めであり,終わりである」)は『ヨハネの黙示録』21章6節に見える,最後の審判のあとの新しい天地を告げるものです。 なので,最初から「悪魔払い」など,神と信仰の力を借りた人間の技では対抗しようがありません。ですが,「三分の一」と評価された方には賛同です。ただ,続編を作るのは非常に困難でしょうが。 おそらく制作サイドの意図としては,すでに信仰が失われた現代の世界(慣習と化した世界)では,反キリストの入り込む余地があることを示したいのでしょう。大いに評価する専門家もいらっしゃるようですが,私としては事実に基づいた『エミリー・ローズ』がおすすめです。 なお,怖い怖くないは,キリスト文化に馴染みのない者には,はっきり言って分からないでしょう。私たちがヨーロッパのお墓を観ても怖くないのと同じです。

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