ここから本文です

東京喰種 トーキョーグール (2017)

監督
萩原健太郎
  • みたいムービー 885
  • みたログ 4,559

3.51 / 評価:3,681件

映像は良いが疾走感に欠ける

  • yuki さん
  • 2019年4月25日 9時59分
  • 閲覧数 659
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督の萩原健太郎はTVCM/MV系の出身だそうで、確かにCGの重厚感ある使い方などには美意識を感じられる。CGというのも監督次第で安っぽくなったり本物のように見えたりするもので、この映画でもやや邦画の限界を感じるショットはいくつかあるものの、全体的にはかなり頑張ってる、ルックスに関しては高品質だったと思う。

一方で、映画としては見栄えにこだわるあまり疾走感に欠けるできになってしまっていた。まずこの漫画は喰種となった超人たちのバトルがウリのひとつだが、致命的にアクションが面白くない。どのシーンもカット切りがワンテンポ遅く間延びした戦いになっている。カット単位ではキレイなのに全体となると面白くなかったり繋がってなかったりという、MV系映画監督あるあるですね。

冒頭リザに襲われる場面も、「リザが垂直に飛ぶ、それを見たカネキは這いずり回って逃げるがリゼの触手が上方から突き刺さる、恐る恐る天を見上げるカネキ、天井に張り付くリザを見つけて悲鳴をあげる。」
しかし「リゼが天井に」という”情報”は観客もカネキも知っているのだから、それはサスペンスにはならない。わざわざ上を向いて叫ばせる必要はない。こういった気の利かなさが連続するうえ、しかも一連のシーンがまた長いのでかなりのストレスを感じる。「その描写で観客にどのようなイメージを与えたいのか」というコントロールが下手な映画だと思う。要は”映画っぽい映像”の連続にしかなっていない。

物語的にも舞台がカフェと警察署くらいしか広がりがないので、人間社会で居場所を見つけられない喰種という存在の悲哀を捉えきれてないように思った。それに伴って、本来描きたかったのであろう人間倫理と喰種社会との相克というのがあまり響いてこなかった。とくに中盤の中弛みは辛い。
あまり他作品との比較もどうかと思うが、同時期に公開された「亜人」のほうがずっと面白い。

あ、ドン・デイヴィスの無駄に大仰なサントラはよかったです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ