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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ (2015)

GENIUS

監督
マイケル・グランデージ
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3.62 / 評価:495件

非文学的な、あまりに非文学的な

  • 山下晴代 さん
  • 2016年10月16日 22時14分
  • 閲覧数 943
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

 べつにトマス・ウルフが特別天才というわけでもなく、また、なんで今頃、わざわざイギリス人俳優二人が、アメリカの忘れかけられた作家の「実話」に出演しなければならないのか? どういう経緯でこうした企画が実現したのか知らないが、おそらくハリウッド(アメリカ人の)の、名のある俳優でこんな映画に出ようというスキモノはいなかったのではないか? 「名編集者」(所詮は出版社の社員だが、こういう人物は掃いて捨てるほどいる)と、「天才作家」(こういう自己顕示欲の塊も掃いて捨てるほどいる)の「愛の絆物語」のパターン化した話は、やはり名のある俳優がいる。コリン・ファースにしろ、ジュウド・ロウにしろ、ビッグネームだが、最近は大した作品に出ていない。とくにジュード・ロウは、ハゲが特徴なのだから、ハゲのまま出れば、それなりに見えたかもしれないが、天才に見せたいばかりのオーバー・アクションで浮きまくっていた。この人は、小説など読んだことがないのではないか? 一方、抑えた演技のコリン・ファースは、確かに感じはいいが、原稿に赤鉛筆チェックって……校閲じゃん(爆)。やはりこのひとも、残念ながら、読書には縁がなさそうだ。
 だいたい、トマス・ウルフの作品がどんな作品かもまったく伝わって来なくて、魚釣りのヘミングウェイ、精神を病んだ妻といっしょのフィッツジェラルドと、紋切り型の出し方。二度名前が出た、ヘンリー・ジェームズこそ、その作品が何度も映画化されている、アメリカ人でありながら、イギリスに帰化した、あの時代の最も重要な「天才」作家だ。
 というわけで、本編、文学の世界を描きながら、そのあまりの非文学性に、呆れ果て、あやうく寝落ち(爆)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
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