赤と青
- やまし さん
- 2017年2月10日 22時49分
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風がカーテンを揺らして外部へと誘い、木々の梢が人の営みの背後で揺れる。
侯孝賢譲りのオレンジとブルーの照明(ビリヤード台はちとやり過ぎか)を山田達也が設計したであろう前半の室内劇が特に良く、シャッターが開け放たれて自然光を採り込む中盤、赤と青は金魚に受け渡され、男女は白と黒のTシャツに着替えている。
見るべき細部は多々あるものの、積極的に支持する気にならないのは「どこからかの借り物感」が拭えないからか。
風が吹けば黒沢清、人の業は青山真治、ラストの海と半野監督のマルチぶりは音楽も出来る北野武。
例えば、何度か短い出番がある工場の社長を、北野ならば落語家辺りをキャスティングしてそういうキャラ設定に合った寸劇を現場で書いてみせるであろう、そこらへんの器用さが足りないのか。
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