作品レビュー(35件)
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4.0点
2016年。リチャード・リンクレイター監督。1980年。野球で奨学金を経て大学に進む主人公が、新学期が始まるまで野球部員だけの寮で過ごす3日間。新しい世界に入っていきながら、同時に自分探しに迷い込む、誰もが経験するモラトリアム期間。漠然と未来を信じて楽天的に他者と触れ合っていた80年代の大学生活を活写する。今から思えば、80年代自体がモラトリアムだったのだ。 主人公は野球をやっているが、プロになれるとは信じておらず、なんとなく生きている自分に不安を感じている。周囲には、そんな不安など全く感じていない者もいれば、その不安にこたえるかのように真剣に考えている人間もいる。いずれにせよ、享楽的に現在を充実させようというパワーは漲っており、モラトリアムが静的で退廃的な「永遠の死」ではなく、動的で活力あふれる「永遠の生」だったことがよくわかる。当時の大学生は、一瞬も無駄にせずに享楽していたのだ。なんたる欲望。 いまやそんな欲望を抱く余地はなく、大学生も、社会全体も、一歩先の未来を見つめて用心深くせちがなく生きているのではないか。
- 一人旅
5.0点
リチャード・リンクレイター監督作。 『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のリチャード・リンクレイターが監督と脚本を手掛けた青春コメディで、大学に入学した直後の主人公が初対面の仲間達と織りなす馬鹿騒ぎを描いています。 野球推薦で大学に入学したばかりの主人公が、野球部寮で出逢ったチームメイト達と意気投合し、新学期が始まるまでの数日間を彼らと大いに楽しみまくる様子を描いた青春コメディで、まだ大学が始まってもいないのに遊びに恋にスポーツに明け暮れる主人公の“先取り青春グラフィティ”となっています。 一貫した物語があるのではなく、80年代に流行した往年の青春コメディのスタイルに前倣えした作風であり、時代設定も1980年となっています。個性豊かなチームメイト達と過ごす新学期前の3日間を若者達の青春にかけるエネルギーを爆発させて活写していく群像コメディとなっていて、酒に女にドラッグ、仮装パーティ、悪ふざけ、寮内での馬鹿談義、少しのスポーツ(野球の自主練)そして主人公が一目惚れしたインテリ女子とのラブロマンス…と遊び&スポーツ&友情&恋に花咲かせてゆく主人公の凝縮された青春の1ページをユーモラス&騒動的に綴っていきます。 リチャード・リンクレイターがキャリア初期に撮った『バッド・チューニング』(93)の精神的続編に見えて仕方がない青春群像コメディで、アメリカの大学生活は日本より数倍楽しそうで羨ましくなります。
- rocket888
4.0点
この手の映画はなかなか日本では公開されないので、楽しめました。配役がすごくよい。個性的。アメリカ(白人?)の楽しい世界。何も深く考えずに彼らの文化や風俗を楽しめばよいのではないでしょうか?80年代ですが。。
- pon********
1.0点
世も末
- kog********
2.0点
そんな笑えるシーンもなかったし、2時間ずっと退屈な印象でした。 いい具合の青春映画だというのは分かるんだけど、なんか惹かれなかったかな…
- msa********
1.0点
評判がいいので見てみたら・・・。 まあ、下品! 下品な言葉と下品な行動のオンパレード! いつになったら面白くなるのかと思ったら終始そのまま・・・。 これが青春映画? 下品なバカ騒ぎを見せられただけで、全くの時間の無駄だった。 早く忘れたいわ! 気分悪い!
- MOON
3.0点
ストーリーはほぼないに等しい? キャラが面白くて笑えた! この時代の曲はとにかく最高だーーーーーん! 知らない曲はないし、昔を懐かしむにはいい映画だと思う。
- fg9********
3.0点
…『6才のボクが、大人になるまで。(2014)』のリチャード・リンクレイターが監督と脚本を務めた青春ドラマとあったので、愉しみに観てみる。 …あらすじは解説の次のとおりと書くような内容はないが、取り敢えずは書いておこう。 『1980年夏、ジェイク(ブレイク・ジェナー)は、野球の推薦入学生として大学に通うことになる。 本格的に授業がスタートする前の数日間、彼は新しく知り合ったチームメイトたちと共にどんちゃん騒ぎを始める。 話題は野球や女子たちのこと、好みの曲や下品なジョークまでといろいろで……。』 野球部員だけの寮へとやって来た彼は、なんとも風変わりでぶっ飛んだ個性豊かな先輩やルームメイトたちから、早速、手荒い歓迎を受けることになるのだった。 その後、面倒見の良いフィネガンの案内で、女子寮へ女の子たちの品定めに繰り出したジェイクは、演劇専攻のビヴァリー(ゾーイ・ドゥイッチ)と出会い、彼女にひと目惚れしてしまうのだった。 男どもは誰一人として見知った顔はいなかったが、女の子のゾーイ・ドゥイッチだけはロバート・デ・ニーロがエロジジイを演じた『ダーティ・グランパ』で観たことがあり、なんとも愛らしい顔立ちだったな。 見知った顔のいない男どもだが、どうしたって大学生には見えないオッサン臭いのが何人もいたが、中でも一番オッサン臭い奴は、やっぱり年齢詐称で大学を去っていったっけな。 でも、皆おバカだけど、なかなか個性が際立っていて、そんな奴らが酒・ドラッグ・女の子・パーティ等にとち狂ってどんちゃん騒ぎをするだけだが、大学生活スタートの直前3日間だけの、言わばこれが最後のバカンスとばかりにはしゃぎ回る流れは割と爽快だったな。 でも、果たして、此奴らに野球なんか出来るんかいの~と観続けていると割と様になっていたっけな。 メガネのノッポの怒りんぼのピッチャーは一番のツボだった。 で、こんなどうしようもないアンポンタン連中が、「死ぬ前に後悔するのは、やったことじゃない!やり残したことだ!」なんて言ったりするもんで、妙に納得してしまったっけな~。 ラストで、黒板に書かれた次の言葉にも、青喰せ~、何をイイ歳こいて……どころか、これまた妙に納得してしまったことでもあった。 「開拓すべき場所は、自分で見つけるもの」 ダラダラ観るには最適の作品で、十分に観た価値はあるの3.4点といったところかな。 追記:学園紛争真っ盛りのネクラ(新宿地下のジャズ喫茶、アルコール漬け、サルトル・カミュ・カフカ等の青臭い議論)な大学生活に明け暮れたオラッチだったので、真逆の生活が唯々羨ましく、妬み根性から☆一つ割り引いてやったワイ……m(__)m。 (メモ 総レビュー数:2849件、2018年度:34作品目)
- とっちりんこ
5.0点
不思議な学園コメディ… 起承転結も特別なストーリーもない。 なのにくだらなくて面白いのは…? 出てくるキャラが魅力的⁈ 一人一人の俳優さん?達がみんな全力過ぎて面白い。 よくある学園モノは主人公がせいぜい 3、4人… こちらの作品は束でかかってくる。 みんな魅力的で面白いので圧倒された。 大人数を投入してセンス良くまとめてるのが この監督さんの手腕かな? 主役になる男女もかわいい顔してましたが 個人的にお気に入りは黒人の男の子。 髪型が、ゴルゴ13みたいでとってもキュートでした(笑)
- kur********
5.0点
面白かった!出てくる奴等が全員愛すべきアホ野郎共でした笑 映像も良い。ありそうでないよ、この監督すごいと思う。
- mon********
1.0点
映画…だっけ????ん???わからない…わからなくてもいいや。 しかし…この異常な嫌悪感はなんだろ…この拒絶感、ある意味面白いかも…。エブリバディパーティーピーポー!な感じが苦手なのかな…。 音楽はレトロでめちゃ楽しいけど!
- ryo********
5.0点
ネタバレ無駄な輝き大好きだ!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tai********
5.0点
ネタバレおもろい
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kim********
3.0点
この映画を高校生の時に観たら、きっと大学生活にあこがれる。 40過ぎのオッさんになってから観たら、運動はボチボチでもっと勉強しとけ、将来必ず後悔するから、と実体験が交錯しながら観れました。
- tak********
3.0点
名画座で見ましたけれどいまひとつかな。 ただ、世代も現象も違うけれど自分もこんなにバカだったな、というのはあった。 あったけれど今さらね。 でも自分がそれだけ良くなったか?ときかれればぜーんぜん。 ちょっと長すぎるかな? ヤマがないと思って見ていましたが最後が山かな?
- non********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mai********
3.0点
こういう青春時代があった人には過去を振り返って思い出して 『そうそう、こういうのあったよ。私の時は…』と思う作品なんだろうけれど 私にはそういうのがなかったから、ただただ羨ましいなと思うばかり。 何にもないような時間なんだけど キラキラしててホント良いなって思える。 それが羨ましすぎて、逆に評価が辛くなる(笑) 悔しいからかな…
- bon********
4.0点
ネタバレ現実の音を聞く前のご褒美タイム
このレビューにはネタバレが含まれています。 - dol********
4.0点
新しい世界に入り、視野が広がる。何だか無性にうらやましい。
- jac********
4.0点
大学入学直前の3日間半の青春物語。起承転結がないので小エピソードの連結で展開するが、バカバカしくも輝かしい青春が頬をほころばせる。 野球強豪校の男子寮が舞台となっており、男子校ノリのアメリカン馬鹿騒ぎが続き、お決まりの下ネタも満載だが案外その描写に新鮮さはない。 映像の質感、スタイリング、音楽で80年代の雰囲気が蘇る。(私は物心つく前の時代ですが・・・)。アホな持論を展開する先輩やお調子者(ほとんど皆そうだったが)、負けず嫌いや自己中心男など様々な性格の者達が一つ屋根の下、野球という共通の目的を持って友情を育む。まさに社会の縮図を垣間見た。 とはいえ、目下の目的はイケイケの女の子たちと酒とマリファナを嗜みながらご機嫌にダンスすること!その為に全力投球できる若々しさを目の当たりにし、とにかく楽しめる映画である。 いつも思うのだが、多くの映画の中で恋愛の始まりに一役買ってきた男女一組でダンスする文化というのは本当に素敵だと思う。 映画の出来としては星3つくらいだと思うが、先述のただ楽しい活き活きとした演出とジェイクの幸福な居眠りの描写で星1つ追加。ジェイクの本命がインテリの素敵女子なところは憎くて良い。