『バッド・チューニング』の精神的続編
- 一人旅 さん
- 2020年12月29日 13時24分
- 閲覧数 65
- 役立ち度 3
- 総合評価
リチャード・リンクレイター監督作。
『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のリチャード・リンクレイターが監督と脚本を手掛けた青春コメディで、大学に入学した直後の主人公が初対面の仲間達と織りなす馬鹿騒ぎを描いています。
野球推薦で大学に入学したばかりの主人公が、野球部寮で出逢ったチームメイト達と意気投合し、新学期が始まるまでの数日間を彼らと大いに楽しみまくる様子を描いた青春コメディで、まだ大学が始まってもいないのに遊びに恋にスポーツに明け暮れる主人公の“先取り青春グラフィティ”となっています。
一貫した物語があるのではなく、80年代に流行した往年の青春コメディのスタイルに前倣えした作風であり、時代設定も1980年となっています。個性豊かなチームメイト達と過ごす新学期前の3日間を若者達の青春にかけるエネルギーを爆発させて活写していく群像コメディとなっていて、酒に女にドラッグ、仮装パーティ、悪ふざけ、寮内での馬鹿談義、少しのスポーツ(野球の自主練)そして主人公が一目惚れしたインテリ女子とのラブロマンス…と遊び&スポーツ&友情&恋に花咲かせてゆく主人公の凝縮された青春の1ページをユーモラス&騒動的に綴っていきます。
リチャード・リンクレイターがキャリア初期に撮った『バッド・チューニング』(93)の精神的続編に見えて仕方がない青春群像コメディで、アメリカの大学生活は日本より数倍楽しそうで羨ましくなります。
詳細評価
イメージワード
- 笑える
- 楽しい
- ロマンチック
- コミカル
このレビューは役に立ちましたか?