ラブロマンスとしてみる映画では無い・・・
- a1_***** さん
- 2020年8月13日 15時56分
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- 総合評価
人の生き様に、端から善し悪しを論じるのはナンセンスだと思い知らされる作品。生き様を描く深い愛がテーマにある映画だと受け止めた。
悲しみの中にある、例えようのない美しさ・・・。
普通の中からはなかなか感じ取れない、普遍的な美しさ・・・。
死を題材にして描く生への賛歌。
生は納得ずくでは捉えられない矛盾やジレンマの積み重なりであること。
だからこそ、その生を生きている当人にしか理解できない受け止められない生き様があることを思い知らされる。
映画中盤にウィルの薦めでルーが”神々と男達”のDVDを鑑賞するシーンがある。
鑑賞後にルーが感じたジレンマを、ウィルが温かい眼差しで受け止めた意味が、本作のエンドタイトルを眺めながらなるほど秀逸だ!と思った。
このシーンがまさにこの映画の伏線であると感じた。
生きることの喜び、苦しみ、哀しみ、生を受けたことへの賛美。
それを総て抱きしめて選択する死を、誰が否定できるだろうか・・・。
たとえ肯定できないにしても・・・。
キャストも素晴らしい。
音楽もさり気なく添えられている。
映像も美しい・・・が、欲を言えば、もっと荘厳で美しい景色をじっくり見せて欲しかった。
大の男が、何度観ても、どうしても泣けてしまう・・・
そういう作品。
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