ここから本文です

世界一キライなあなたに (2016)

ME BEFORE YOU

監督
テア・シャーロック
  • みたいムービー 516
  • みたログ 2,267

4.07 / 評価:1875件

人生は選択の連続である

  • sli***** さん
  • 2020年12月25日 0時49分
  • 閲覧数 466
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

事故で障害をもった元人気者の男性と、仕事として関わりを持ったおしゃれな女性のリアルな恋愛映画です。

最初は仕事として接していたけど、性格の明るい主人公はどうにか楽しく居てほしいと、彼からしたらお節介なことばかりしてお世話を焼きます。

けれど、その甲斐あって彼は頑なに閉じた心を徐々に開くようになって、障害を持ってから別れてしまった元カノの結婚式に行くのを手伝って欲しいとお願いします。

元人気者の彼が車椅子でしか行動できない姿を見て知り合いたちはざわめきますが、明るい主人公のお陰であんなにひっかかっていた元カノを吹っ切ることができました。
その内お互いが大事な存在になって…

ここまでは普通のラブストーリーです。
でもこの映画の良さはここから。

彼は愛する人が出来ても、埋められない記憶が心を締めているのです。
あの日バイクに乗っていなかったら
あの日事故にあっていなかったら
どんなに後悔したでしょう。彼にしかわかりません。
けれど、事故がなければ出会わない二人だったのです。
お互いの良さに気付くことなくすれ違う二人だったのです。

どちらが良いかはわからないけど、起きてしまったことは戻せなくて。
好きになるほど困らせたくないって気持ちは普通の恋愛でもあると思います。
健常者なら、主人公を幸せに出来たのに。ってどんなに悩んで悔やんだことでしょう。
最終的に出した結論は、主人公に迷惑をかけないように安楽死を選びました。

どんなにどんなに主人公が説得しても、彼の気持ちは変わることがありませんでした。

死ぬってわかってて、しかも自ら安楽死を望んでいるわけだから、自然死や事故死と違って防ごうと思えば防げるんです。
でも、止められなかった。そのくらい彼の決意は固かった。

残された主人公の喪失感や安楽死を選ぶしか無かった現実を考えると泣けてしまいました。
どんなに助けるから二人で乗り越えていこうよと伝えても、それは自分のエゴかもしれないのです。
だからこそ、主人公は受け入れざるを得なかったんだと思います。

どんな選択をしても、悲しみと楽しさはいつもそばに在ります。
これが二人にとって良い選択だったかはわからない。

けど、安楽死を選ぶ気持ちも良くわかるし、生きて欲しい気持ちも良くわかるのです。
誰かを責めて楽になれるものではないけれど、二人で過ごした時間は二人にとってかけがえのない大切な時間であっただろうし、その時間や経験が人として成長させてくれたことは間違いないのです。

主人公は愛する人が居なくなった現実を生きていくしかないのですが、安楽死すると決めた彼と二人で過ごした時間にどんな意味があったのかは、この後の生活で見つけていくしかないのです。

悲しいけれど、こうやって選べない選択は映画の中の話だけではないのです。
現実にも起こりうるし、いざ起きた時自分ならどんな選択や決断をするだろう?と考えさせられる映画でした。

良い映画に出会えてよかったです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ