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たたら侍 (2016)

監督
錦織良成
  • みたいムービー 165
  • みたログ 1,096

2.37 / 評価:1018件

このレビューに日本と海外のズレを感じる

  • whk******** さん
  • 2020年2月19日 20時52分
  • 閲覧数 977
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

日本アカデミーショーのラインナップと本家ハリウッドのオスカー受賞作品を比較すると残念でならない。韓国映画は、社会的なテーマの作品も多く世界で評価されている。
レビューをみていると、日本公開されるドキドキハラハラのジェットコースター映画の影響なのだろうか、映画=爽快感、スッキリ感のあるものだ、と勘違いしているような感想が何と多いことだろうか。
いつから、日本映画の幅が狭くなったのだろう。
たたら侍は日本の歴史の背景を描いている。
真正面からそれを描いているだけでも評価できる。
たたら製鉄の歴史や刀剣の役割、侍の歴史などを振り返る事が出来、
日本を誇りに思えてくる。
「武士道」という書籍は、世界で翻訳されており、実際、侍は刀を抜かなかった、というではないか。
戦では魔除けだった。
武器としての役割ではなく、武士の魂として身に着けていたのだということなど日本人は知らなくなってしまっている。
だから日本軍の将校は刀を持っていたんだなぁ。

主人公をみていて、今の腑抜けな日本人そのものだと私は思った。
私もきっと主人公と同じ行動をしたと思う。
農民が侍になんかすぐにはなれない。
リアルだったし、村のセットも作り物に見えなかった。

イライラしたというコメントを書いた人は、気づいてはいないだろうが、
もしかしたら日本の社会の不正や間違いには興味もなく、表立って声を挙げたり行動はしていない、若しくは出来ない人かもしれない・・・。
主人公に自分たちのジレンマを知らず知らずに重ねているのかもしれない。
否定的なコメントは、物語の真のメッセージに深層心理として気づいているからかもしれない、と感じた。

現実逃避のアクション映画でスッキリするのは映画の醍醐味である。
そのことは否定しないし私も大好きだ。
レビューの評価だけが映画の評価ではないと改めて感じる。


メッセージの深さや映画の出来に関しては、客観的な評価をする映画評論家がほとんどいない日本。

私は、35ミリフィルム撮影(パナビジョンらしい)で4K仕上げの日本映画だということで、4K上映されていた映画館で観賞した。
凄いクオリティであり、ヨーロッパ映画のように主人公が次々と堕ちていく作品を今の時代に製作し、完成させたEXILEHIROのプロデュース、その矜持に感銘を受けた。
監督やカメラマンの実力も世界での受賞に値する。

付け加えるが、私はEXILEのファンでもアンチでもない。
好き嫌いはあるだろうが、真っ当に映画として評価できる作品である。

EXILEを批判する為だけの批判コメントは読めばわかる。そんな理由でコメント欄が荒れているのでは、という友人の言葉に、だとすれば、そんな人にはこの映画の良さは理解出来ないだろうと変に納得した。

主人公の行動くらい悲しいこと。

とても良い映画。
観て損は無い。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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