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シークレット・オブ・モンスター (2015)

THE CHILDHOOD OF A LEADER

監督
ブラディ・コーベット
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2.80 / 評価:357件

個人と政治の「1」への生成

  • 文字読み さん
  • 2019年1月21日 0時14分
  • 閲覧数 841
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

2015年。ブラディ・コーベット監督。第一次世界大戦終結交渉のためにフランスに住むことになったアメリカの官僚。その息子が教会、女性家庭教師、両親に次々と反抗していく様子を不気味に描く。大仰な音楽が鳴り響いているが、要するに少年の反抗期の物語。

ブルジョワ的規範(父の支配と身分格差)のなかで、宗教、性、家族の縛りから逃れようとする少年。きわめて自然な反抗期の姿なのだが、それがラストの独裁者になっていく件がいまひとつ釈然としない。多数のものに反発しながらひとりの人間になっていく少年期の「1」への移行を、1人が支配する独裁者に重ねるためか。個人と政治。ヴェルサイユ条約へと至る交渉の過程がニュース映像を交えて現実的に描かれ、そのなかで少年が次第にこだわりを持ち始めて「固まっていく」一方で、ラストの独裁者はきわめて抽象的な「独裁者的なもの」になっているのは、サルトルの原作が第二次世界大戦前に執筆されていることと関係しているのだろうか。

世界規模の政治的駆け引きや男女のもつれがひとつの家庭を侵食し、鋭敏な少年がそれをもろに感知して反発する。幼い少年も家族のなかだけで生きているわけではなく、外部の関係を内面化するのだというわけだろう。アンチ精神分析。

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物語
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