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ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 (2015)

FREEHELD

監督
ピーター・ソレット
  • みたいムービー 132
  • みたログ 447

4.07 / 評価:330件

女刑事、最後の事件を制す。

  • chu***** さん
  • 2016年12月23日 22時27分
  • 閲覧数 1310
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

海の向こうの年金問題。

やっと観れました。有楽町角川にて。
評判聞いてて、なんか泣いちゃうかな〜、でも泣かないぞ〜て思ってたのに、どうでもいいというかさりげないシーンでうるってされちゃいましたよ。流石アメリカ、感動処をガンガン攻めます。エレン・ペイジとジュリアン・ムーアのカップリングも観客に安心感を与えます。物語の作りはいたってシンプルで大雑把な再現ドラマ感も感じ、技巧は感じませんが、そこは役者の技量で大いにカバーされているし、こうゆうシンプルな物語の作りのほうが拒否反応示す人にも薦め易いかも、と思えました。

ついでに、アメリカってなんだかんだいっても直接民主制が生きているよなぁ、だからみんな行動するんだよなぁ、諸刃だけどやっぱり羨ましいなぁ、て思う映画でした。
彼女が訴えたのは「平等」でした。
他の人権映画のようにこの作品も義務を果たす者の不平等、「法の下の平等」「自由、平等、人権」について考えさせる物語ですが、よりソフトに情感に訴える作品だと思います。

何より目に見えるような悪役キャラがいないんです。いじわるがいないんです。割といい人ばっかです。
ちなみに、いい人の代表は、この出来事の功労者は間違いなく、シャノンのおっちゃん扮する相棒デカです。
このお人がとっても泣かせます。相棒がレズとわかっても心に秘める愛情は変わらず、寧ろ更に燃えて相棒のために粉骨砕身します。誰かこの人にいい人紹介してやって!

なお、物語は、男女の出逢いから結婚と生活までと同じように二人の女性の出逢いと生活が描かれます。どちらかというと控えめカップル。
職業者として優秀で人格も文句なく、納税の義務も果たす。悪遊びもしない。なにしろバレーボールでステディを探すカワイイ性格ですよ!見事に、あなたたちヘテロと同じなんです(いや、寧ろ模範国民だよ)、と言っているので、件の「年金問題」に移っても、観客は、いいじゃん認めてあげようよ、何がいけないんだよ、て気持ちになりまくります。
もし、この映画を観て、そう思わない人がいたら完全に心のひね曲がった人認定になること間違い無しです。

ところで、同性婚(又はパートナーシップ制度)なんですけどね。
日本でも渋谷区を始めに世田谷区もパートナーシップ制度を導入しました。喜ばしいことですが、微妙な気持ちでもあります。それは、日本の政治家と行政官が心から、同性同士で共に生きていきたいと考える人々に寄り添ったから出来た制度ではなく、アメリカ人の同性婚者を日本における家族制度と同等に対処対応することを政府が決定したため、日本国内でも一部対応せざるを得なかったという事情があるからです。だって、同じ日本の病院にアメリカ人同性カップルと日本人同性カップルが入院したとして、アメリカ人の連れ合いが手術の同意書に署名できて、日本人の連れ合いは門前払いされて知らない親戚を探しに右往左往っておかしいじゃん!
とりあえず、対応出来る自治体が増えて本当に良かったです。でも港区はまだなんだよね。何をグズグズしてるんでしょうね。アメリカ大使館のある区なのにね。
あーそれにしても日本ではハードル厳しいな。
私が生きているうちに民法の家族法が大改正される日は来るのでしょうか。来ないだろうなぁ。とりあえず特別法は一般法の民法の上にくるんだから同性婚法が特別法として出来ればいいのにね、て思います。

この映画の前に、グラーナハ展に行きました。
そこで観た絵画「正義の寓意 ユスティティア」。
私はジュリアン・ムーア扮するローレルに、この剣と天秤を持つ正義の女神を見ました。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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