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選挙の勝ち方教えます

選挙の勝ち方教えます

OUR BRAND IS CRISIS

108

oir********

3.0

ネタバレ下劣狡猾卑怯何でもありの実に汚い選挙戦術

そんなボリビア大統領選における政敵を引きずり降ろす汚い戦術を繰り広げていたのが、ともにアメリカ人の選対チーム。 映画はコメディ仕立てとはなっているがやられていることは実際の選対集団がなしていることそのまんま。 とにかく相手のネガ点を探し出し、なければ嘘を擦り付け、箴言格言の引用元がナチスからのものであればここぞとばかりに引きずり下ろしのネタにする・・・ 以前ブッシュとゴアの大統領選に関する著作を読んだことがあるので、本作内容にはそれほど驚くことはなかった。 東欧やアフリカで繰り広げられた〝カラー革命”も米国扇動因子の暗躍と言われており、「米国にとって都合のよいグローバリズム」推進に多大なる貢献をしているようだ。 映画の結末もIMF介入に関する国民投票を確約していた候補が、大統領になったとたん手のひら返しで国民投票なしに高利貸しマフィアと何ら変わりないIMF支援を決行。 国中デモで大混乱の目の当たりにし、どういうわけか「良心の呵責」に苛まれたヒロインが呆然とたたずむ場面でエンドとなっている。 ヒロインは負け戦同然の候補を大統領に押し上げた立役者ではあるが、その動機はライバル候補の後ろについている選対チームのボスに絶対負けたくないという意地だけ。(過去の選挙戦では全戦全敗) その選挙戦略骨子が英語原題にも関連する「危機を煽る」という手法。そして何ら危機がないところに危機があるとデマアピールを浴びせ続け、選挙に勝ったら大統領自ら危機を作り出してしまったという救いようのない皮肉。 ※政敵が大統領になっても結果は同じ事。どちらも米国人選対チームなのだから。 映画のヒロイン側大統領選勝利はいささか唐突過ぎて拍子抜けしたが、その後の国内混乱こそ描きたかった場面なのだろう。 総体的には米国万歳コメディというわけではなく、選対チームも含めた米国グローバリズムのもたらす悪魔的弊害を知らしめようとする意図を感じた。 3.5の三ツ星

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