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彼らが本気で編むときは、 (2017)

監督
荻上直子
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  • みたログ 3,980

4.08 / 評価:3361件

子供を通して語られる問題の数々

  • my******** さん
  • 2018年1月4日 0時18分
  • 閲覧数 2173
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

トランスジェンダーの幼少期の問題、成人してからの問題、それを取り巻く環境、関わる人達からの視点、数々の問題を全てストーリーの中に組み込みながらも、わざとらしさは感じられず、必然的な要素として作中に散りばめられていた。荻上直子監督らしく淡々と進んでいく感じや独特の間はありつつも、いつも以上メッセージや問題提起がしっかりと感じとれる作風だった。

初めは生田斗真演じるリンコに違和感しかなかったが、それも含めてトランスジェンダーをリアルに見ている気持ちになった。

この作品の真の主役は子供のトモだと思う。子供目線からストーリーを通じてトランスジェンダーに関する身近ないじめから社会問題に触れ、いじめる側だった自分が世の中の不条理に触れ次第に怒りに変わっていくというテーマは素晴らしいと思った。

一方、いじめていた子供たちと同様、大人では唯一の「大衆代表」である小池栄子扮するカイの母親はもう少し掘り下げて欲しかった。個人的にはその後が見たい。

劇中で料理は性別以前に人間としての優しさを表し、編み物は当事者たちの世の中への憤りや怒りを表現していてとてもうまい使い方をしていると感じた。

彼らが本気で編む時は、あふれる怒りや悲しみを飲み込もうとしている時。おみごとです。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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