ここから本文です

シネマ歌舞伎 阿古屋 (2016)

  • みたいムービー 25
  • みたログ 60

4.05 / 評価:37件

豪華で華麗な阿古屋&愉快な人形振りの岩永 

  • rah******** さん
  • 2017年1月18日 12時41分
  • 閲覧数 1567
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

 「壇浦兜軍記(ダンノウラカブトグンキ)」の中の「阿古屋琴責(コトゼメ)」の段にあたる。
 平家滅亡後、源氏に追われる平家の武将、悪七兵衛景清(アクシチビョウエカゲキヨ)と遊君阿古屋(アコヤ)の物語。
 舞台は、京の堀川御所。源氏方の武将、秩父庄司重忠(尾上菊之助)が、阿古屋を詮議するために岩永左衛門(坂東亀三郎)とともに出座する。
 重忠は二枚目役。
 岩永は敵役。赤い顔で、人形振り。後に黒子姿の人形遣いが付き、自分ではせりふを語らず、床の義太夫がせりふを受け持つ。人形のような動きでユーモラス!特に、カラクリの眉が上下に動きおもしろい。
 阿古屋は景清との間に子を宿しており、岩永は、景清の行方を言わねば腹の子を塩漬けにすると脅す。
 岩永は、拷問道具を持った中間たちを呼び出す。彼らは「竹田奴」と呼ばれ、へのへのもへじとかおもしろい顔。「きー、きー」と声を出し、ぴょんぴょん飛び回り、立っている時もゆらゆらしている。
 重忠は中間たちを退かせ、拷問道具として琴、三味線、胡弓を用意させる。そして心に偽りがあれば音色が乱れるはずだと、それらを演奏させる。
 阿古屋はいずれも見事に演奏し、自由の身となる
 琴を弾きつつ阿古屋は「影というも月の縁 清しというも月の縁…」と歌う。また景清とのなれそめを「互いに顔を見知り合い、いつ近づきになるともなく、羽織の袖のほころびちょっと、時雨のからかさお安い御用、雪の朝のたばこの火、寒夜にせめてお茶一服、それがこうじて酒一つ」などと語る。
 三味線では「翠帳紅閨(スイチョウコウケイ)に枕ならべる床の内…」と、艶めかしく歌う。
 そして胡弓の調べに乗せ「吉野龍田の花紅葉 更科越路の月雪も 夢とさめては跡もなし…」と、景清とのはかない縁を歌う。
 阿古屋が胡弓を弾くと、岩永が一緒に弾く仕草を見せ、乗りすぎて火鉢に顔を突っ込むなど愉快だった。
 本番上映の前に、舞台裏で作品を支える人々の特別映像があり、舞台上演の準備が、いかに大変かよくわかる。本番の舞台が、それらの最後の果実とわかり、感慨深い。
 また、上映前に解説があり、面白くて役立ち、大変よかった。
 阿古屋の牡丹と蝶の豪華な刺繍の打掛と、孔雀が浮き立つ華麗な俎板帯が、すばらしい

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ゴージャス
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ