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手紙は憶えている (2015)

REMEMBER

監督
アトム・エゴヤン
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  • みたログ 2,466

3.97 / 評価:1402件

マックスの執念がその時の悲惨さを伝える

  • yvz******** さん
  • 2021年4月10日 4時32分
  • 閲覧数 349
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

偽りの忠誠〜ナチスが愛した女〜、での味のある皇帝役が素晴らしかった名優クリストファー・プラマー。
その彼の主演作との事でいつも通り、なんの前情報も入れずに観てみました。

認知症という事が大前提のストーリーですが、本当によぼよぼと歩くその姿、一度眠って目覚めるとそのたびに記憶はリセットされてしまうので何度も死んだ妻の名前を呼ぶシーンがあり悲しさを増幅させます。
友人マックスとの約束を果たすためそんなよぼよぼのゼヴが家族に告げることもなく単身旅に出てしまい残された家族を心配させます。
この先どうなってゆくのだろう、オチはどうなるのだろう、という勘ぐり視聴は毎度の事ながらしないようにただ純粋に目の前の映像とストーリーだけに集中して見る事に徹しました。
ラストでの衝撃は突然やってきますが哀しすぎる結末になんとも言えない気持ちになります。
ナチス候補者の中の一人をヒトラー最期の12日間でヒトラーを熱演したブルーノ・ガンツが演じています。妙な接点を感じてしまいますね。

誰のせいでもない、時代が悪かったのだと言ってしまえば簡単なのかもしれないけれど逃げ得は許さないというマックスの執念も痛いほどに伝わってきて、この時代を生きた先人達はナチス側にしろユダヤ人側にしろ本当にそれぞれの苦悩が戦後何年経っても続いている事を実感させられる作品でした。
クリストファー・プラマーの温かなキャラクターのせいで血を見ることはない映画だろうと思っていたので3人目のお宅での事件は突然過ぎてびっくりしました。
そこから見方が少し変わってほのぼのラストではない事を悟らされます。
決して華やかな俳優さんではないけれど渋くて、深みのある本当に素晴らしい役者さんだと改めて思いました。
ブルーノ・ガンツに続いて彼も今年亡くなってしまいましたので残念でなりません。
是非見てほしい作品です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
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