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GODZILLA 怪獣惑星 (2017)

GODZILLA: PLANET OF THE MONSTERS

監督
静野孔文
瀬下寛之
  • みたいムービー 440
  • みたログ 2,337

3.11 / 評価:1,927件

誠実なガンダムスピンオフの失敗作

  • uqj***** さん
  • 2019年1月29日 18時08分
  • 閲覧数 558
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

意外にそれほどひどくはないな、というのが
正直なところです。

全てコンピューター作画による作品なんで、
手描きアニメの演出作法とはかなりいろんな部分で
違いがあるのですが

作り手の側にその違いをきちんと理解して
{手描きとの製作手法の違いを逆手に取った演出プラン} を
 最初から踏まえて、意識して作っているのだな、
 というのが見てとれます。

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細かく見ているとキャラの身長サイズがアニメ的、というよりも
非常に現実の人間のサイズに近い等身寸法になっているし、
ほんの0.1度ぐらい首を傾けて相手を見る表情の角度を変える
やたらと細かいインプレッションの付け方や、
全体的にカットを割り込まない手法で
サカキの顔の感情表現なんかにかなりの深みを持たせている。

脚本的にもダイアローグのやりとりが、
フィクションではあるのだけれども
きちんと科学的な裏付けのある作り話としてのプロットの
紡ぎ出し方になっていて

「出渕ヤマト」のシリーズなんかよりもSFとして
技術的・科学的・物理的な具体性の裏付けが非常に深いですね。

艦内での戦略ブリーフィングのキャラ同士の人的配置にしても
あの「エクシフ」という種族の位置的なベクトルの
ヴァルカン人(スター・トレック)的な方向性と立ち位置が、
主人公・サカキの立場というものをおおいに
ソリッドな・強固なものにしてくれている。
要するに Mr.スポックなんですね。

まあ、こういうフルCG作画の弱点というか
どうしてもキャラの顔の表情はいくら作り込んだところで
手描きのリアルさには勝てない部分があるので、

そこを補う意味での、この全編通しての
いささか無理のある「傾き夕陽」のしつこくてやたら濃い、
まぶしい太陽光の演出なんでしょうかね。

じつにあれは、正直ウザいですね。
あれだけは、もうちょっとどうにかならんかね。

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とは言うものの、全体の三分の二ぐらいのとこまでは
俺は文句はありませんわ。

よくある {ガンダムワールドのスピンオフ} の
「何々小隊」とかいう戦記もののうちのひとつみたいな
スクワッドオペレーション物みたいな感じの作品としては
B級以上のレベルの一定の味は確実にあるし、
上述したように練り込んだダイアローグによる
話の見せ方やミリタリー要素の構成の妙も、
意外に上手い出来の、かなりレベル的に上のものだな、と。

・・

思っておったのですが

・・

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いやいや
後半三分の一のバトル描写が、
ちといくらなんでもチャチすぎたなあ。

あそこで一気に
フルCG作画の弱いトコが噴出しまくりですね。
あれじゃアカンなあ。

う~ん考えさせられますねえ・・・

・・

まだ
2作目・3作目は観てないんだけど、
バトルシーンだけでこれ程までに
他の部分との差異を見せつけられるとねえ。

あと、
音楽もちょっとチャチすぎましたね。
音源シンセを使うにしても
作曲センス自体が悪すぎるし、
個々のトラックのエフェクトのかけ具合の工夫のしかたも
正直、
高校生レベルだったわ。

音楽は悪いけどプロの仕事とは言えませんね、
こんなちゃんとした東宝作品なのに。
     
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オコチャマな方々にはちょっと難しい科学設定・物理設定なんで
そこのところの難しい・ややこしい部分を
ちゃんと解り易く、との方向性で

ダイアローグのスピードの緩急の付け方の演出に
非常~に細かくこだわっているのが
俺なんかには手に取るように分かったのですが

それでも大半のオコチャマがたには
どうも解らんみたいですな。理解できないみたいですな。

そこらへんは笑うしかないね。 
ここまで親切な演出にしてあるのに、
どうしようもない。

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まあ一応、こっちが思っていたほどには
酷くはなかったし、
上記のように
「ややこしい話のわかりやすさ」を重点に置いた
 計画的な演出のし方やキャラの喋りのリズムの付け方は
 非常に、製作陣の誠実な姿勢を感じます。

 なので2作目以降も観ようとは思いますが


ちょっと、
複雑な感じではありますね。
    
    
  

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