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うさぎ追いし -山極勝三郎物語-
2016年12月17日公開

うさぎ追いし -山極勝三郎物語-

1112016年12月17日公開

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3.0

ネタバレ佳作になりそこねた憾みが大きい

病理学の研究に生涯を捧げた山極勝三郎の伝記的映画。地味なテーマに真面目に 取り組んだ作品だと思うが、内容には疑問や不満を感じる点が多い。 その最大の要素は、タイトルやポスターから連想される"郷愁"だった。勝三郎が 唐突に上田出身者の会を作ろうと言明するシーン。これまた唐突に勝三郎の 妻子が「ふるさと」を合唱するシーン。そして還暦近くなった勝三郎が妻を 伴い、帰郷するシーン。全てが効果の薄い、いや、むしろ余計な挿入だ。 作中一貫、勝三郎は学究の権化として描かれる。彼に郷土愛はなかったのに 無理やり、不自然に付加したことで作品の印象がぼやけてしまった。様々な しがらみもあろうが、無意味な"郷愁"との結び付けは実に残念に思われる。 そして最後の残念がエンドロール。無神経、雑な造りで締めくくられる。

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