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5.0点
朝ドラの『てっぱん』辺りから、メキメキ売り出した遠藤憲一。 今回は、ノーベル賞に値する偉大な研究に挑んだ科学者を好演。 勤勉実直、一途、熱心、悪く言えば研究馬鹿という役を懸命に演じ、世間ではほとんど知られていなかった人物像を浮き彫りにした。 遠藤自身、その仏頂面からか、初期の頃は悪役や敵役で鳴らした。 本作では、その仏頂面が何度も引き合いに出されるが、顔つきとは裏腹に内に情熱を秘め、自身の名誉や財産よりも人々の健康と幸福を願う姿が、遠藤と重なった。 そう大衆受けする作品ではないかもしれないが、手堅い作品として見ておきたい1本。 1月現在、新潟県内ではイオンシネマ県央でしか上映していないことに、敬意を表する。
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