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ザ・ヴィジランテ 世界最強の私設軍隊 (2016)

VIGILANTE DIARIES

監督
クリスチャン・セスマ
  • みたいムービー 16
  • みたログ 62

2.96 / 評価:51件

なんでもアリすぎて工夫もウリもない

  • kug***** さん
  • 2018年2月5日 15時34分
  • 閲覧数 539
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

政府も手を出せない国際犯罪組織に挑み、悪党を次々と倒してゆく謎の男。世界的英雄になった正体不明のダーク・ヒーローを、人々は“ヴィジランテ (私設軍隊)”と呼んだ。そのヴィジランテが、復讐に燃えるアルメニア・マフィアの手に落ちる。仲間の“ウルフマン”たちは救出作戦に乗り出すが、それは世界を股にかける“戦争”の始まりにすぎなかった。

以上、アルバトロス公式解説。

正義のならず者軍隊が世界を股にかけて…懐かしの「デルタフォース」を思い出す。広報によればその舞台は10ヶ国。…いや、どう考えても多すぎだろ。この映画、全編においてこの調子。量は無駄に多いが全くこなれてなく、工夫もなくて妙に複雑。結局、内容は80年代筋肉アクションなのに!

 「金持ちの坊ちゃんで映画監督の「マイク(名脇役俳優の「ジェイソン・ミューズ」)」は、中東での事件の最中にたまたま「ヴィジランテ(脚本も担当する「ポール・スローン」)に助けられ、勝手に彼の広報担当として活動し、トラブルを巻き起こすという展開。この冒頭のマイクが救出される戦場シーンはかなりの予算が割かれていて、迫力もあり期待させてくれます。しかし、お約束ですがここが作品の頂点。ただ、本作は全編で安っぽさをあまり感じず、俳優のアクションやCGに関してはむしろ大作と比肩する部分もあります。それゆえ、パッと見だと傑作にも見え、よく見ると中身の薄っぺらさと意味不明さと雑さと無駄な内容の数々に頭痛がします。
 実はこれ2013年のTVドラマ(後にネット有料放映限定)シリーズ「Vigilante Diaries(自警団日記)」の劇場版らしいです。映画だからと盛りだくさんにしたら全く収拾がつかない&ファン前提の設定になってしまい、しかも新シリーズに続けようという色気がモロ見え。映画をダメな方向に引っ張っている。ドラマからの続投は「マイク」、「ヴィジランテ」とその相棒「キッド」、恋人で司令塔の「ジャクリーン」とその部下「レッド」の5人くらいでキャストも設定もそのまま。豪華ゲストとしてSEALS時代の仲間「ウルフマン」として格闘家の「クイントン・ランペイジ・ジャクソン」 元上司で師匠の冷酷な傭兵として「マイケル・マドセン」、計画的な国際テロにより世界的脅威となる「世界の敵」を作ることが世界を平和にするという思想のテロリストのボスに「マイケル・J・ホワイト」 そして、ワンシーンだけ「ダニー・トレホー」も。国際テロリスト相手だから、イラク、ロサンゼルス、メキシコ、ソウル、ロンドン、アルメニアと世界中で戦います。…単に目まぐるしいだけで、誰かが拉致されて拷問されるか、誰かを拉致して拷問するか、殺すか、殺されるか、それだけ。大量に味方の傭兵が出てきますがゲイの参謀役以外は空気。主人公もナルシシズムに陥らないよう突き放した脚本にしたのか、やはり空気。
 アクション俳優にほとんどアクションをやらせなかったり、格闘家にガンアクションばかりやらせたり、意味不明の配役がB級アクション映画によくありますが、これもそれ。ただ、ホワイトをひ弱な黒幕だと見せかけといて、仕掛けられると恐ろしい格闘能力で反撃してくるのは良かった。問題はホワイトが格闘家だと知ってる人はあんまり驚かない。あと、クイントンにやらせるのはコメディリリーフと部隊の指揮と爆弾の解体で格闘家の強みをみせるシーンが少ないのは…。

以降、一応のネタバレ

 確かに本作はファンには驚きの展開の連続でしょう。相棒であるキッドが殺され、レッドがあっさりと裏切り敵に回って仲間を拉致したあげく死亡。なぜか刺青美女の二代目キッドが登場。新たな巨悪が敵として現れる。サプライズとクリフハンガーのつるべ打ち。
 ですが、キッドの死はあまりに唐突かつ投げやりで、ファンは怒るだろうし、思い入れのないファン以外には、単になんだこりゃ!? どっちにしろ酷い。戦場での突然の死の驚きを演出したかったのでしょうが、全くできてない。すぐに代わりが出てくるし。そして、マイケルはあっさり敵を殺して拉致から逃げ出す。…ただのボンボンなのに女を殺しても躊躇しないこいつが一番怖い。
 唯一、上手いのはずっとTV電話ごしで上半身だけだったジャクリーンが拉致されて全身が映り妊娠が発覚。しかし、それ以外ではTV電話がテンポや絵作りをダメにしてる気がするので、なんとも。カット割がタランティーノのまんまだったり、時系列シャッフルをセンスなくしていたりも酷いけど、一番酷いのは彼女の産後の肥立ち! 敵に拉致されたままいつの間にかあっさり出産してて、体力の低下とか疲労、やつれといったデティールが全くない。ジャクリーンは元気に敵を全て打ち殺して、わが子を奪いかえして脱出。ヴィジランテと涙の再会。
 主演のスローンは体もできててアクション俳優としてはそれなり。モーストデンジャラスシネマグランプリで上映されたらしいが、危険なのは内容のあまりの雑さだなぁ。

詳細評価

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