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2017年5月19日公開

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ARRIVAL

1162017年5月19日公開

aya********

3.0

ネタバレ原作アイディアは良い(のだろう)

タイムパラドックスに挑戦(意図的に無視)した話。 宇宙人とのコンタクトで彼らとの言語理解を通して未来が見える能力をヒロインは持つようになる。それは宇宙人の言語が時間を超越するほどの高度に洗練されたものであり、その言語を彼女が理解するようになったから(でいいんですよね)。 この能力が彼女個人に生来特化したものなのか、宇宙人の言語を理解するとえられる副産物なのかは作中ではっきりと示されなかった。最後のパーティシーンでの会話などから、あるいは後者ではないのかとも思えるのだが、それなら未来の旦那を含めた全人類が同様の能力を手にしているはず。そのくらいの強烈な変革がなければ世界平和などは一年余りで訪れないだろう。 けれどそうだとすると、この映画のテーマでもある「悲しい未来を知っても人はあえてその選択ができるのか?」というところが破綻してしまう。 このあたりぼやかしているけれど、多くの酷評レビューの基礎のような気もする。 あとはミスリードを誘うためとはいえ、ヒロインが事後的に得た未来の出来事の記憶のフラッシュバックを、何の脈絡もなく冒頭に挿入するのは禁じ手でしょう。 ともかくほぼ無作為に(あるいは極端に都合よく)選ばれた言語学者にそこまでのチート能力を付与してはいけないようにも思えますがね。 選民意識のリトマス試験紙のような映画です。

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