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未来を花束にして
2017年1月27日公開

未来を花束にして

SUFFRAGETTE

1062017年1月27日公開

shoko

4.0

勉強になりました。

ネットフリックスで鑑賞。 20世紀初頭に女性の参政権を得るために戦った英国の女性たちの話です。 私が住む南オーストラリアの女性は1895年には議会に立候補する権利が与えられたそうなのに、英国では1903年になっても参政権がなかったとは知りませんでした。 やはり古い歴史と伝統がある国が物事を変えるには時間がかかるのか。 (ちなみに日本では戦後の1946年まで待たなくてはならなかったそうです。) この頃活動した女性たちがサフラジェットと呼ばれていたことを恥ずかしながら知りませんでしたが、そのリーダーとして活躍した実在の人物をメリル・ストリープさんが演じています。 適役だけどこの映画の真の主役はキャリーマリガンさんの方でした。 夫と子どもをもち、7歳の時から洗濯工場で働いていた、普通の女性がこの運動に関わっていく様子を描いていて、彼女の役は創作だけど、この時代には彼女のような苦しみを経験した人がたくさんいたのでしょう。 調べて気がついたけど、メリーポピンズのバンクス夫人がvotes for womenというタスキをかけて、歌っていたのはこのことだったんですね。 実在のエミリー・ディヴィソンさんの衝撃的な行動のことも初めて知ったけど、こういう多大な犠牲になりたっているのが現代の女性の権利なのだとしみじみ思いました。 綺麗事だけではなく、器物破損や暴力行為などアナキストとしての活動もしっかり描くことにより、見る人に考える機会を与えてくれて、この戦いの深刻さをかえりみると、邦題がとても薄っぺらく感じます。 私は昨今の映画におけるポリコレムーブメントには行き過ぎな時があり、手放しで喜べないと思うことがよくあるけれど、本作は演技も脚本もしっかりしていて、いろいろ学ぶことができて、よかったです。 優秀な映画に四つ星進呈です。

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