あらすじ・解説
公私共に良きパートナーである妻マノン(クロチルド・クロ)と、映画制作を行うドキュメンタリー作家のピエール(スタニスラス・メラール)は、仕事に行き詰まりを感じていた折、若い研修員のエリザベットと出会う。彼女を愛人にする一方、妻と別れる気のない彼は罪悪感もなく二重生活を続ける。ある日、マノンが浮気相手といるところを見掛けたエリザベットは、そのことをピエールに話し……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
本編配信
スマートフォンご利用の方はアプリから視聴できます。
予告編・動画
作品レビュー(5件)
- cha********
2.0点
ちょっと私にはあいませんでした 最後までみてしまいましたけど
- low********
3.0点
ピエールも浮気をしているにも関わらず、妻マノンの浮気を目にして怒り出す。しかし結局二人は元に戻る。やっぱりずっと一緒に過ごした人の方が楽でいいのかな?
- nn1********
4.0点
ときどき彼の作品を無性に見たくなる。 ‘ポスト・ヌーヴェルヴァーグ’の監督のなかでも、本家の匂いをいまだに伝えてくれるから。 妻だったヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの故ニコと撮った70年代の前衛映画は未公開作が多く、観てきたのは80年代以降の作品群である。 今作も73分と短尺ながら、名手レナート・ベルタのモノクロ映像の美しさや、監督やジャン=クロード・カリエールらとの共同脚本が上質で期待を裏切らなかった。 ある熟年夫婦がお互いの浮気のせいで危機に陥る。 ストーリーはありきたりだが、革命の時代が遠ざかった今、監督はただ純粋に男女の愛の本質という永遠のテーマを追求し続ける。 ウディ・アレンならコメディになる素材も、ガレル監督の手にかかればシニカルな文学になる。
- 山下晴代
5.0点
ネタバレ「見ること」の喜び
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ********
5.0点
2015年。フィリップ・ガレル監督。ドキュメンタリー映画の監督の男と、彼を愛するあまり学業をやめて監督業を手助けする妻が直面する夫婦の危機をいかに乗り越えていくか、という話。冒頭、いかにも憂鬱な夫と夫を溺愛する妻の息が詰まる関係がどんどん悪化していって見ている方も息が詰まる。夫などほとんどうつ病であり、これで仕事がうまくいくわけがないと確信できる。 お互いが浮気するのがとりあえずは破局の原因だが、前半ほとんどうつ病患者と見まがうばかりの夫の言動を見れば、いずれ破局するのは一目瞭然。問題はそれがいかに新しい関係になるかということにある。いかに愛を再発見するか。夫婦の関係が悪化していく一方の前半は、夫は第二次世界大戦時のレジスタンスをめぐるドキュメンタリー映画を進めているのだが、夫婦が破局して計画が流れた後、そのレジスタンスの葬式で久しぶりに顔を合わせる夫婦が理解したことは、そのレジスタンスが実は裏切り者であり、嘘ばかりついていたということだった。そこで元妻は言う。ニセモノのレジスタンスを中心にした映画にすればいいのよ、と。ここで二人の関係は新しいものになったのだ。 ドキュメンタリーを撮っていた前半は、二人は真実の愛を求めていた。そこにはるのは苦悩と懐疑だけだった。夫はほとんどうつ病だし。ところが、ニセモノ(フィクション)を撮ろうとすることによって、フィクションが仲立ちとなって、二人の新しい関係を作り出すのだ。ここには反省や愛の深まりがあるのではなく、フィクションがあるだけだ。すばらしい。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。