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ワンダーウーマン (2017)

WONDER WOMAN

監督
パティ・ジェンキンス
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3.77 / 評価:5,119件

解説

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。イスラエルでの兵役経験もあるガルの本格的なアクションに期待。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロットと遭遇。彼を救出したことをきっかけに、ワンダーウーマンは身分を隠して人間社会で生活していくことにする。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

「ワンダーウーマン」勇壮な女戦士が現代に取り戻す、DCスーパーヒーロー映画の崇高なる精神

 「マーベル・シネマティック・ユニバース」を順調に展開させているマーベルに比べ、「DCエクステンデッド・ユニバース」の仕切りに少々もたつきが感じられるDC。マーベルと競合しようと成果を急ぐあまり「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(16)は精度を欠いた出来になってしまい、来たる「ジャスティス・リーグ」への不安は募るばかりだ。

 しかし、本来アメコミヒーローの実写映画化は、DCが模範を示してきたはずだ。特にこのジャンルの基盤となっているクリストファー・リーヴ主演の「スーパーマン」(78)は、現実とファンタスティックな設定をシームレスに接合。スーパーヒーローが人間社会において正義をまっとうする、その成長の物語を気高く描いていた。

 「ワンダーウーマン」は、そんなDC映画の起点に戻り、先行きへの不安を一気に解消する作品になっている。邪神アレスの脅威に備え、日々戦闘力を鍛え上げてきたアマゾン族の女戦士たち。だが外界から閉ざされてきた彼女らの島に、第一次世界大戦の影響が及び、アマゾン族のプリンセス・ダイアナ(ガル・ギャドット)は人間界との関わりを余儀なくされていく。そして、戦争の背後にアレスの存在を感じた彼女は、ドイツの毒ガス虐殺計画を阻止しようと動く英軍スパイ・スティーブ(クリス・パイン)と目的を一致させ、人類を救うために島を後にするのだ。「世の中に不正が起これば、何もしないか行動するかだ」という、彼の信念に自らを重ねながら。

 だが、強者が弱者を迫害し、女性の権利が剥奪された人間界を目の当たりにして、ダイアナは岐路に立たされる。人類は守るに値する存在なのかーー? 本作はこうした問いをダイアナに投げかけ、彼女が自らの意志によって守護神=ワンダーウーマンとなっていく過程を力強く捉えていく。スーパーヒーローとして不確定な者が、市井の人々にその自覚をうながされていく展開も、「スーパーマン」の精神を汲むものとして見る者の魂を高揚させる。

 それはもう、マーベルに勝つとか負けるといった問題ではない。DCがかつて確実に持っていた、スーパーヒーロー映画のあるべき姿。それを「ワンダーウーマン」で取り戻したことがたまらなく誇らしく、そして頼もしいのだ。(尾崎一男)

映画.com(外部リンク)

2017年8月17日 更新

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