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母の残像 (2015)

LOUDER THAN BOMBS

監督
ヨアキム・トリアー
  • みたいムービー 56
  • みたログ 197

3.27 / 評価:146件

叔父さん より “ノーマル” かも。

  • Kainage_Mondo さん
  • 2016年12月4日 20時25分
  • 閲覧数 1760
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

生まれて間もない 赤ん坊 の指が大人の指にからむ印象的なファーストシーン。誰であれその大人の指は ( 邦題からの連想もあって ) 女性の指と思うところだが 然に非ず ! ジョナ ( ジェシー・アイゼンバーグ 以下敬称略 ) の指だった。それにしてもフランス映画界の大女優 イザベル・ユペール の長男役が アイゼンバーグ とはね~ けっこう違和感があった。

イザベル ( ユペール ) は紛争地域や戦地に被写体を求め 世界を飛び回っていた写真家。その彼女が交通事故で亡くなって2年。残された夫と2人の息子の今を描くのが本作だが、亡くなった イザベル のイメージを引き摺って生きる3人には其々抱えきれない程の問題があった、という話。

紛争地域を撮る女性写真家の物語としては ジュリエット・ビノシュ 主演の 13年 「おやすみなさいを言いたくて」 という傑作があるが、本作は切り口がまったく異なる。イザベル の仕事に対する使命感や 現場での迸る情熱といったものは一切描かれていない。夫・長男・次男への愛、思いやり、またそれ故の葛藤、撮影旅行から戻ったときの居場所の無さ ・・・ それらが イザベル の独白として語られる。

彼女を失った男3人はそれぞれに懊悩し、色んな助けを求めては藻掻き、互いにぶつかり合って更に苦しむ。そんな日々の流れが、台詞と表情演技の丹念な積み重ねで描かれてゆく。真っ当な展開だ。奇を衒った演出が多い叔父さん ラース・フォン・トリアー監督 よりも正統派か ? と本作では感じたね。

事故のシーンも素晴らしかったけれど、更にもうワンシーン、手間暇を掛けたに違いない夢幻的に美しいシーンがあった。スローモーションで魅せるその手法は確かに叔父さんの D N A を受け継いだ~ と喧伝されるのも 宜なるかな と思われた。監督3作目にして日本初公開らしいが、ヨアキム・トリアー監督 まだ42歳。憶えておいた方が良さそうだ。

 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 切ない
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