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母の残像 (2015)

LOUDER THAN BOMBS

監督
ヨアキム・トリアー
  • みたいムービー 56
  • みたログ 195

3.29 / 評価:144件

もう少し、慎みなさい

  • fg9***** さん
  • 2017年12月27日 11時37分
  • 閲覧数 1434
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは、横着をして、解説の次のとおり。
 『3年前に事故とも自殺とも言い難い不可解な死を遂げた写真家、イザベル(イザベル・ユペール)。
 その回顧展のため、彼女の息子ジョナ(ジェシー・アイゼンバーグ)は実家にいる父ジーン(ガブリエル・バーン)と引きこもり気味の弟コンラッド(デヴィン・ドルイド)と久々の対面を果たす。
 それぞれがイザベルへの思いを話しながら準備を進めていくうちに、これまで知ることのなかった彼女の素顔や秘密が浮かび上がっていく。
 それらに戸惑いながらも、改めて彼女の死を受け入れようとする彼らだったが……。』
 なんら予備知識もなく観始めたので、冒頭、ジェシー・アイゼンバーグが出てきたので、なんだか嬉しくなってくる。
 でも、彼の雰囲気がどこかしらいつもと違うのでよく見たら、ヘアースタイルがクルクルパーマではなくストーレートだった。
 そんなことはどうでも宜しいが、イザベルの死の真相は、夫のジーンと長男のジョナは理解していたが、当時幼かったコンラッドには明かされていなかったのだ。
 でも、イザベルの回顧展でその実態も暴かれてしまうことを予測して、ジーンはコンラッドに伝えようと思うのだが、ジョナは反対するのだった。
 で、そのコンラッドと言えば、ゲームの世界にどっぷりとハマり込んでいて、父親とは頑なに隔絶の姿勢を崩さないのだった。
 以降、妻を亡くした夫、母を亡くした息子たちの視点から、母の残像を通してそれぞれの心情を浮かび上がらせるといった展開で物語は進む。
 次男コンラッドにも相当なウェイトをかけて描かれているが、彼の自分詩は、普段は自分の殻に閉じこもっていて怒りの感情しか見せなかったが、なかなか自分を客観的に観察していて感心した。
 その自分詩は兄にも褒められたので、コンラッドは勇気を振り絞って片思いの彼女に会いに行き、彼女の家に行ったら親父さんが玄関に出て来て彼女を呼び寄せるものの、彼女が出てくる前に自分詩を玄関に置いて、やった~とばかりに逃げ帰るシーンは微笑ましかったな。
 またある日、パーティーで彼女が酔ってしまい、そんな彼女を深更にコンラッドが送り届けるのだが、2人が付かず離れず歩くシーンは夢見心地で素敵だったな。
 でも、彼女が道端でオシッコをして、その流れまで映すのは如何なものかな?
 こんなこともどうでも宜しいが、「残像」であってもイザベル・ユペールの存在感は凄かった。
 で、イザベルの「残像」は「実像」と化して、夫と息子たちの心情を原題のタイトルの如く『Louder Than Bombs(爆弾よりも五月蠅く)』乱したものの、やがては家族の絆を取り戻して整えていくのだった……。
 三者三様の大事な人を亡くした心情が繊細に描かれていて、非常に見応えのある作品だった。
 でもなぁ、道徳ジジイが頭を擡げてしまうんだよな~。
 ジョナは、赤ちゃんが生まれたばっかりだというのに、元カノとヨリを戻しちゃうし、ジーンは、高校の女先生とイイ仲になっちゃうし……しかも、息子コンラッドの担任というのだから、この女先生がコンラッドから唾を吐きかけられても、あんまり文句は言えんわな~。
 更に、イザベルまでもが戦地に同行した記者と関係を持っていたとはな~~。
 もう少し、慎みなさいと思ったことでもあったので、☆一つ割り引いた。
 そんな慎みのない家族だからこそ、コンラッドのピュアーさが際立っていたのだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 切ない
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