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スノーデン (2016)

SNOWDEN

監督
オリヴァー・ストーン
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3.79 / 評価:1733件

情報収集という名の監視の恐ろしさを知る

  • ポルティ さん
  • 2020年2月22日 19時49分
  • 閲覧数 1219
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

オリバー・ストーンはエンタメ系から社会派まで総じて上質な作品を撮る監督だが、これはまさに社会派監督として面目躍如の秀作。
エドワード・スノーデンは歴史上の人物などではなく、彼が世界を騒がせたのはまだ10年も経っていない最近の話だ。その当時、彼が何をやったのか良くわからなかった人も、本作を観れば一目瞭然。彼が行ったことは「情報取集という名の監視」という米国の国家的横暴から世界中の人々を救った英雄的行為だったことがよくわかる。そのセンセーショナルな出来事をオリバー・ストーンは地に足の着いた正統派スタイルで演出し、決して敷居の高くない娯楽味豊かな作品に仕上げている。これは間違いなく監督の中でも良い仕事に入るだろう。

主演のJ・G=レヴィットがほぼ出ずっぱりで熱演しており、それが本作最大の成功の鍵といえるが、個人的にはフェイバリット俳優であるリス・エヴァンスとメリッサ・レオが地味ながらしっかり脇を固めているのがポイント高し。特にリス・エヴァンスのいつもと雰囲気の違う堂々とした演技はすごく新鮮だった。なによりエドワード・スノーデン本人が何カットか主演していることに大いなる意義がある。彼を担ぎ出せた時点で本作は企画として「勝ち」だろう。
あっ、そういえばニコラス・ケイジも出ていたが、まあ別にどうでもよい(笑)

米国当局がやっていたことは体の良い「秘密警察」と同じで、決して許されるものではない。スノーデンが勇気ある行動を起こさなかったら、現代の世界はますます米国が支配を強めるところとなっていただろう。一部にスノーデンをノーベル平和賞候補に推す話もあったそうだが、見ようによっては彼が世界を救ったともいえるわけだから、あながちその価値はオーバーでもない。
それにしても、スノーデンが「自分は日本でスパイをした。日本のことを心配している」とわざわざ告白しているのに、日本政府は米国に何も抗議すらしていない。こういう世界を揺るがすような国際情勢に対して、いつもながら全く腰抜けなスタンスしか取れない日本政府には呆れるというより、情けないばかりだ。

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