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天使にショパンの歌声を (2015)

LA PASSION D'AUGUSTINE

監督
レア・プール
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3.26 / 評価:136件

美しい作品です。そしてあの総長に鉄槌を!

 見る前は、「天使にラブソングを」のような歌満載の、賑やかな映画だと思っていましたが、まるで異なるものでありました。
 カナダにおいて、このような教育改革が行われた歴史がある事は、まったく知りませんでした。勿論、歴史的政治的背景があるわけですが、門外漢である我々から見ると、あれだけ地元に慕われ、存続を希望する人が多いにもかかわらず、採算がとれないという理由で閉鎖すると言うことは、今に通ずる拝金主義に思えてなりません。
 しかし、そんな小難しい背景は別として、少女達の健気さと、カナダの美しい自然、そして数多くの名曲の本物の調べに身をゆだねることのできる、とても美しい作品でした。
 まず冬のシーンから始まって、春で終わるという流れも見事なものです。数々の困難を悩みながらも乗り越えていく少女達と先生達の姿は、風景以上に美しいものでした。でも結果として、皆の願いは叶えられなかったわけで、その意味ではハッピーエンドではありませんが、とても満ち足りた気分に浸れる作品でありました。
 それにしても、腹の立つのはあの総長です。彼女の言い分も判らなくもありませんが、言い方というものがあるでしょう。それに、音楽がわからない人が、なぜあのコンクールを聞きに来ていたのでしょうねぇ。
 そしてそのコンクールですが、あのショパンの「別れの曲」は、練習曲ですよね。そのような楽曲をコンクールで弾くことはあるのでしょうか?私は、その辺のことは詳しくありませんが、「別れの曲」と言えば、大林宣彦監督の尾道三部作の一つである名作「さびしんぼう」でも、とても印象深く使われましたよね。で、エンディングで、たしか富田靖子が歌詞付きで歌ったんではなかったでしょうか。だから、この「天使にショパンを…」でも、そのタイトルから考えて、エンドロールではフランス語圏で親しまれているという歌が流れるものだとばかり思っていました。ちょっと肩すかしでしたね。でも、どうもそもそも原題は、まったく違うタイトルのようです。フランス語だからよくわかりませんけれど、作品を見た上で、もし私が邦題をつけるならば、「天使はショパンの調べにのって」とでも、つけたいところであります。

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