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ビリー・リンの永遠の一日 (2016)

BILLY LYNN'S LONG HALFTIME WALK

監督
アン・リー
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3.40 / 評価:149件

英雄として担ぎ上げられる兵士の物語

  • hid******** さん
  • 2021年8月19日 17時06分
  • 閲覧数 83
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

イラク戦争で大切な戦友を失った兵士の心を追った社会派ヒューマン作品です。単純に戦争反対と言うテーマ作品ではありません。

帰国して英雄と担ぎ上げられ事情を知らない他者から勝手な理想を押し付けられる主人公。仲間の為に英雄として人々の求めるピエロを演じる。
しかし会う人間達から出る物は上っ面の労いと尊敬の言葉で本性はただ自分を利用しようとする者達ばかり。兵士でなくとも実在の生活でも同じ様な経験をされた方はいらっしゃるのではないでしょうか。
本作はそういった人間のエゴや欲望、偽善の押し付けが傷付いた者達や居場所を失った人々を苦しめ追い込んでいる事を痛烈に批判した作品です。
この作品で語られている内容は他の実際の元帰還兵の方のインタビュー映像を拝見しても作品内と同じ様な経験をした事を話されている方もいらっしゃったりアメリカ国内でも戦闘のない日常生活に馴染めず苦しんでいる元兵士の方々が社会問題にもなっていますのでよりリアルな映像作品と言えるのではないでしょうか。
実際に私がお話した日本に遊びに来られた元アメリカ兵の方も地元で褒めちぎられてそれがうんざりだったと苦笑いで仰っていました。

全編を通して主人公や仲間の心情をベースに現代のアメリカや偏った思想で作られたハリウッド映画、アメリカンエンターテイメント、ひいては現代社会の人々の闇を批判する演出がされており個人的にマイケルベイ監督の13時間を見た後に本作を見た為、その落差が非常に印象的でした。
また批判と共に戦争というものがどれだけ悲惨で当事者や周りの人々の心を壊すかを表現した作品でもありその場にいる者にしか分からないであろう心情などが丁寧に表現されていますので非常に考え深い作品でした。
戦争映画が好きな方は逆に是非見て頂きたい作品です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 切ない
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