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ネオン・デーモン
2017年1月13日公開

ネオン・デーモン

THE NEON DEMON

R15+1182017年1月13日公開

serv_resv

3.0

映像は抜群に美しい。映画としては…

予告編を観て以来ずっと気になっていたものの、 あまりの低評価の多さに気後れし、「いつか観よう」で止まっていた作品でした。 2時間を無駄する覚悟でようやく挑みましたが、 ハードルを下げすぎたせいか思っていたほど悪くはなかったです。 とにかくユニークな作品です。 このユニークさゆえにやはり賛否が両極に分かれているみたいですね。 ストーリーやテーマ自体はわりと凡庸でありながら、 鮮烈な映像、奇抜な演出によってそのことを感じさせない仕上がりになっているのは、類稀なる美的センスの為せる技だなと感服しました。 ただあらゆる会話の間が徹底的にコントロールされていたのが 個人的には一番キツかったです。 単純にテンポが悪いなと感じてしまったのもありますが、 まるで機械仕掛けの人形劇を観ているような不自然さに居心地が悪くなりました。 まぁそれでも画面から目が離せなくなるほど映像と色彩は本当に美しいんです。 メイク・ファッションも素晴らしく、特に女性ならこの辺りも楽しめる要素になるんじゃないでしょうか。 もし個人的な好き嫌いによって点数をつけるならば普通に星4.5位はあげたいのですが、すみません、 作品レビューとしては2.5です。甘めに四捨五入して3にしました(笑) やはり監督の自己満足の域を出ていない印象をどうしても拭えなかったからです。 でなければキアヌ・リーブスほどの名優をこのような無駄遣いはしないですし、 エル・ファニングも決して悪くはなかったですが、あの役がエルじゃないといけなかったという理由も特に見当たりません。 (別にキアヌのようなスターにはかっこいい役をやれせてくれ!見せ場を作ってくれ!ということではないですよ。名優を上手く使えていれば遥かに作品の質を上げられたのに、スターをも特別扱いしない自分に陶酔するあまりそのチャンスをふいにしてしまった感じですかね。 あの役どころはおそらくキアヌじゃなくても良かったのでしょうが、オファーを受けてくれた大物がキアヌしかいなかったんじゃないかとすら邪推してしまいました。あくまで「邪推」ですが。) 極めつけはエンドロールの最初に表示される「FOR LIV」(ハートマークつき)でした。嫁ですよね… そうかぁ、とちょっと納得&失笑。 とにかく自分のやりたいことを最大限やったぞ、そして自分は大満足だ、ここまで素晴らしいものに仕上がったのだから観ている人々もさぞ圧倒されることだろう…というドヤ顔が目に浮かぶようです。 ちなみに ジェシーは子供時代に母から「dangerous」と言われてきた…というような台詞がありました。 そこから察するに、決して「夢見て上京した純朴な少女が、環境や周囲からの視線によって変わっていった」というわけではなく 生来的に「demon」の方が彼女の本質だったのでしょうね。 とするならば、少なくともあの時点でのエルにはなおさら荷が重かったかな。 もっと血の通った役どころの方が向いていた気がします。(でもナイストライ!) あ、でもビジュアルブックのようなものがあるなら欲しいなぁ。

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