あらすじ・解説
戦国時代の京都。花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶の中でも、専好(野村萬斎)は名手とうたわれていた。そのころ、織田信長(中井貴一)亡きあと天下を手中に収めた豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政が人々を苦しめ、専好の友であった千利休(佐藤浩市)が自害に追い込まれる。専好は秀吉に対して、力ではなく花の美しさで戦おうと立ち上がる。
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作品レビュー(218件)
- こばゆうさん
4.0点
ネタバレ秀吉暴君時代の秀吉憎たらしい具合
このレビューにはネタバレが含まれています。 - さーたん
4.0点
豊臣秀吉対日本の伝統文化。その対決を明快に描いています。 唯一無二の存在、野村萬斎さんのオンステージでもありますが、池坊の全面協力を得て、華道の世界を楽しむこともできますし、敵役の市川猿之助さんもイヤミのない演技で泥臭くなりがちな秀吉を、割とスマートに演じています。 主人公の相棒役の和田正人さんや黒田大輔さんもいつもながら、印象に残る演技をされていて、なかなかかっこよかったです。
- カエル
3.0点
アーティストの主人公が文化的不服従をする話 どちらかと言うと女性が好きそう、多分花を愛でる映画 全く関係ないけど猿の絵がかわいい… いつの時代もユルカワ文化は不滅
- Mr.にゃんちゅう
4.0点
花で秀吉との戦に臨む池坊専好。この戦国の世に、茶と花という道が確立したことと無縁ではないだろう。そこには、戦で殺しあう武士たちの心の奥底で求めていたものがあったに違いない。だからこその力であり、秀吉の心を揺さぶるものがあった。親方様である信長の教えが最初と最後に出てきた。専好には、そのことの確信があったのだろう。 一方の茶の道を確立した利休。利休も秀吉に挑んだが、切腹という選択となった。茶道には、華道とは違う一途さがあるのだろうか?野に咲く名もなき花も毒のある花も愛でる心とは違う価値観に、利休は露と消えた。 ふたりの心の交流がストーリーの軸をなしていて、おもしろかった。
- ver********
3.0点
決して嫌いな役者なわけではない。ハマればとても良い味のある役者だ。 だが今回は野村萬斎過ぎた。 途中からもう顔芸にしか見えなくなってコメディかと思ったぐらいだ。 もちろんこれらは監督の演出の匙加減なわけで彼が戦犯なわけではない。 人物のカット割りもやたらバストアップを多用しパーンも無く切り替えばかり で見ていて疲れるカメラワークに野村萬斎の顔芸が2時間続く。 明らかにキーパーソンかのように演出された蓮の存在も何1つその機能を 果たしておらず、一体あの子は何だったんだと言う始末。 父親の無念を晴らすためにラストで一役担えばまだ意味もあっただろうに。 さて、この作品を楽しめるかどうかを大きく左右するのは残念ながら今に 伝わる史実としての予備知識だろう。 利休と太閤秀吉との関係、黒への拘り、茶会、晩年の秀吉などなど。 これらを別作品か何かで予習などして臨めばこの映画ではざっくりと端折 られたそこへ至るストーリーも見えてきてより一層楽しめるかもしれない。 本作ではメインでは語れない部分なので致し方ないが、ここが押さえられ いる人と全く歴史に疎い人では評価も大きく分かれるのではないだろうか。 そして最後にこの作品のオリジナルであるラストであるが、、、弱い。 秀吉と共に我々見る側にも納得させなければ大団円とは行かないわけだが、 言いくるめられたのは秀吉だけで、見ているこっちには説得力があまりに 弱かった。 あれだけ狂犬を振るった晩年の秀吉にあんな茶番だけで説き伏せられるのか。 そこが引っかかる場所である。もう1つ2つ仕掛けが欲しかった。 であるならば専好がやったことは無礼であることに変わりはないのだから、 「その意は汲むが首は刎ねる」とし、文字通り命を賭して秀吉の目を覚まさ せ亡骸は丁重に扱われた後、池坊一派には将軍家お抱えを任されるとか。 そんな苦いラストでも良かったかもしれない。 周りを固める素晴らしい役者陣と池坊全面監修の木花の見事さに 星3つを進呈したい。 ラストカットの糞みたいなCGを考えた奴は打ち首でよい。
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