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スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー (2017)

監督
坂本浩一
  • みたいムービー 33
  • みたログ 128

4.07 / 評価:109件

意外と「アース・スクワッド」

  • ボンガー さん
  • 2017年8月12日 3時24分
  • 閲覧数 435
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

大変面白かった!

新たに結成された、悪の宇宙組織と
それが引き起こした事件をきっかけに
宇宙刑事ギャバンを中心とした
「東映ヒーローアベンジャーズ」が戦いを挑んでいくというもの。
恐らくその第一弾が、この「デカレンジャー編」であり地球編。
続編制作を目指しているとみられる。

刑事ヒーローのコラボということで
このエピソード自体がそもそも刑事事件として成立している。
さらに、初登場作品以降、定まらなかった新ギャバン=十文字撃の性格も
前のめりが過ぎる程の熱血漢に書き換えられており、ストーリーが容易に転がっていく。

かつてその性格だったデカレッドは、多少の落ち着きを持ち刑事として大きく成長
全員が30代ながら、ヒーローヒロインたちは本来以上の魅力を発揮している。
むしろ、役者として10年以上成長していることもあり、細かい演技まで見応えがあるくらいだ。

そして、敵味方に散りばめられた要素が伏線として作用し、謎解きに向かっていくサスペンスの組み立ても見事。探偵モノとまではいかないが、ある程度子どもの視聴にも堪える説明しやすく、大人も納得する謎解きは、よいバランスだった。
日本の警察での「捜査一課」にあたるギャバンと
「所轄」にあたる地球署の扱いも絶妙。

特筆すべきは、やはり坂本浩一が演出するアクション。
冒頭から、生身で見せた刑事アクション、決戦でギャバンが見せるソードバトル、中盤ハラハラさせるカーチェイス、そして終盤に出てくるデカレンジャーのスワットアクションと、場面ごとに違いを出し
敵味方のキャラクターをより濃く描き分けていく手腕は恐れ入る。
スワットアクションのシーンは、カメラワークもまるで戦争映画のような臨場感であった。
お金をかけなくても、観客の興奮を煽るに十分に演出できる好例だ。

しかしもって惜しい部分は
タイトルに反して「アース・スクワッド」である部分。
ギャバンもデカレンジャーも、度々地球外での戦いも描かれている「宇宙規模の警察」なのに、
本作の事件も戦いもほとんど全てが地球での出来事。

他の惑星と設定付けても良さそうな、森の中、遺跡、崖のような場面も地球。ワープした先も地球。
せっかくの「スペース」スクワッドなのに、話が小さくなってしまった印象が拭えない。

また「星空のメッセージ」が流れるタイミングが不自然。
選曲担当の趣味か? 明快好みの監督の意向か?

そして、最大の難点は、
「ガールズ・イン・トラブル」と、別個上映の形を取ったこと。
本作が通常上映の料金、「ガールズ~」が中短編映画基準の割安であるが、
合計でも大人なら3000円かけなければならない。
合計の二時間半、またはそれ以上の三時間の映画でも、1800円で観られるこのご時世、この差は大きい。
金額だけならまだしも、別個に二つの上映時間に合わせて予定を組まなければいけない観客は
交通費も含めて倍以上の金と時間を割かなければいけない。
守銭奴じみたこの「稼ぎ逃げ」の姿勢が、東映の本質にある悪であり、間違いなく興行上、足を引っ張っている。

恐らく12人のボスキャラが、どちらにも一人ずつ出てくるという言い訳があるんだろう。

その点は大きな問題だが
私はデカレンジャーびいきなので
ついつい☆4

改善されての第二章に期待を寄せる。

詳細評価

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