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わたしたち
2017年9月23日公開

わたしたち

THE WORLD OF US

942017年9月23日公開

vam********

5.0

ネタバレ悲しい懐かしい、私達にもあったような幼少

たまに見た過去の韓国映画、例えばサスペンスだったり恋愛ものだったりを思い返すと 良くも悪くも、えーここまでたたみかけるか、こんだけやってまだやるか みたいなちょっとしつこさにも感じるくらいの作品がある一方で、 日常の人間ドラマに、素朴さと、もちろん顔立ちや町並み、生活など 日本と韓国は親近感を感じて当然の部分があるとは思っていましたが、 今作でもその共感できる部分があり、満足でした。 幼少期、まあ大人になってもあったりするけど、 学校という逃げられない環境の中での社会、パワー、ヒエラルキー、噂、グループ うまくやれても、やれなくても 悲しくても辛くても、そこにいなきゃいけないし、 なんでか社会に、幸せに存在できなかったりする。 これが現実の韓国の幼少期をどれだけリアルに映しているのか知りえないけど、 まるで日本の、まるで自分の学校時代を見せられているようで 主人公に入り込んだ。 日本と韓国がやっぱり似てるのか、それとも韓国に限らず どこの世界もこのような人間模様があるのか、 同じ部分を探すことが大事なことなわけじゃなかったとしても、 自然と重ねて考える。 主人公が一貫して切ないほどに忍耐強さを見せるなか、 終盤に来て現れる鬼気とした反骨の姿勢に見える力強さを 演じているこの子の凄み。 もう一人の主演の女子も、感情がゆらゆら、ふらふらする 二転三転する立場で精神が揺らぐであろうキャラの心情を 一人の人物として見事に演じていること。 この二人のキャスティングもこの作品をしっかり引き立てて、 引き締ている。 HPのコピーの雰囲気、予告のコピーとBGMの雰囲気からして ハッピーエンド、笑顔でちゃんちゃんとされてもおかしくない と思っていたら、ラストも何かをはっきりさせるわけじゃないところも エンドロールまでこの作品が嬉しい良作だったことの余韻に浸れ、 わたしは好きなラストでした。

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