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ラ・ラ・ランド (2016)

LA LA LAND

監督
デイミアン・チャゼル
  • みたいムービー 4,698
  • みたログ 2.6万

4.08 / 評価:21,666件

まさに映画の「マジックアワー」。

  • ナイルブルー さん
  • 2017年1月27日 23時17分
  • 閲覧数 9163
  • 役立ち度 259
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画愛好家、年に何十本も見ている人でも、何百本に一本か、
まさに奇跡としか言いようがない作品に出会えるという経験、
誰にでもあるのではないでしょうか…?

撮影用語で昼と夜の間のちょうど混ざり合ったような空のことを
「マジックアワー」と呼ぶそうです。
(劇中でも何度かマジックアワーの空が登場します)
そんな滅多に出会えない、「マジックアワー」の映画が、
自分にとってまさにこの『ラ・ラ・ランド』でした。

では、この映画の何が凄いのか、ざっと羅列してみると

・圧巻のミュージカル
・誰にでも共感できるストーリー
・ジャズ&古き良きハリウッドの愛
・若干32歳の監督の二作目という衝撃

が挙げられます。


まず真っ先に目に付くのが圧巻のミュージカル!!
これは本当に素晴らしいの一言。
特にオープニングシーンは映画史に残るレベルではないでしょうか。
「渋滞」というフラストレーションがかかるシチュエーションを
見事に昇華。何だかこっちまで踊りたくなってしまうような。

他のシーンにも特徴的なのが「カラフルな色彩」「長回し」であり、
ビビットの色でスクリーンに一気に引き込まれ、長回しの効果で
いつまでもその中にいたくなるような…
特に顕著なのが、主演二人の「マジックアワー」の中でのタップダンス。
本当にいつまでも見ていたい、そんな時間でした。

次に誰にでも共感できるストーリー。
物語自体はハリウッドで夢を掴みたい二人の話ですが、
なかなか扉を突破できないもどかしさや、夢を変えざるを得ないジレンマ…
等、登場人物たちが持つ感情は誰にとっても
見覚えがあるのではないでしょうか。
と言いつつ、真面目一辺倒な話ではなく、ユーモアもあり
本当に飽きさせない作りが徹底されています。
唐突に登場する日本車(プリウス)推しには笑ってしまいました(笑)


そしてジャズと古き良き映画への愛。
言わずもがな、監督の前作『セッション』では
ネガティブ方面に飛び出た
ある意味ジャズへの愛が、全編ほぼ狂気のように
描かれてましたが、今回はその真逆。
ポジティブなジャズへの愛が満ち溢れています。
「死に行くジャズ」への想いは
監督の本音なんだろうなと思います。
因みに『セッション』の忘れたくても忘れられない
鬼教官フレッチャー役J・Kシモンズ
がこの作品にも少し登場します。
「ファッキンテンポ!」等は流石に言いませんが(笑)
偶然にも某アメリカ新大統領の口癖のセリフもあり、
とても美味しい役でした。

また『カサブランカ』『理由なき反抗』などクラシック映画への引用、
映画スタジオのシーン等、まるでUSJにいるような楽しさも魅力の一つです。
同時にオーディションの冷たい雰囲気や
古い映画館が時代の波に飲み込まれてしまう、
映画界の負の面もちゃんと描いているところが印象的でした。


そんな魅力が溢れに溢れている作品を撮った監督が
若干32歳、フィルモグラフィーは
『セッション』に続き2作目というチャゼル監督。本当に末恐ろしいです。
ジャパンプレミアでは次回作もゴズリングと
撮りたいと語っていたので楽しみにしてます!


あのラストシーンの衝撃は…これは鑑賞した人だけのお楽しみ。

本当に様々な見方ができて、誰もが何回でも楽しめる。
まさに奇跡のような作品です!オススメ!!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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