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王様のためのホログラム (2016)

A HOLOGRAM FOR THE KING

監督
トム・ティクヴァ
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2.62 / 評価:534件

サウジアラビアでケセラセラ

  • 一人旅 さん
  • 2019年2月12日 21時50分
  • 閲覧数 1144
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

トム・ティクヴァ監督作。

サウジアラビア国王に自社の3Dホログラムを売るべく奔走する男の姿を描いたドラマ。

米国人作家:デイヴ・エガーズによる2012年発表の同名小説をトム・ティクヴァ監督が映像化したコメディタッチのドラマで、主人公の中年男を名優:トム・ハンクスが味わい深く演じています。

大手自転車会社の取締役の職を失った上に妻にも逃げられてしまった中年男:アランが、転職先であるIT企業からの業務命令で中東サウジアラビアに出張、同国国王に自社製品である3Dホログラムを用いたテレビ会議システムを売るべく奔走する姿を描いています。

中年男の“異文化遭遇&交流譚”といった趣きの映画で、サウジアラビアの日常が主人公にとっての非日常の光景として映し出されていきます。アルコールの摂取が厳しく禁じられていたり、女性と二人きりになることが問題視されたり、大衆の面前で公開処刑が行われたり、ムスリム以外の入場が禁止された聖地メッカを通り過ぎたり…。米国から出張にやってきた主人公が目撃する、イスラム教国の王様:サウジアラビア王国のしきたりや文化、慣習、信仰が当たり前の日常風景として興味津々に描かれています。

“米国人が遭遇するイスラム(サウジアラビア)社会”をユーモラスに描いたものとして愉しい一篇ですが、本作の根底に流れるのは「ケセラセラ」の精神であります。仕事と家族を一度に失った主人公が、自分の常識が通用しないサウジアラビアという遠い異国の地で人生の希望を取り戻していく過程を見つめた再生譚であり、自分の力ではどうにもコントロールできない人生の不可知性(交渉相手になかなか会えない、座った椅子がなぜか壊れる、背中にコブができる等)に直面し戸惑いながらも、逆にそれに導かれるようにして新たな愛情を得、まるで想像もしなかった新たな人生の舵を切ってゆく…。まさに人生のケセラセラ(=なるようになる)を体現した、希望的でポジティブ思考な人生賛歌&再生譚であります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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