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ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
2017年3月31日公開

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

JACKIE

992017年3月31日公開

ハタケヤマヒビキ

3.0

あるいみ純愛映画

もともと「ブラックスワン」のアノロフスキー監督が撮影するはずだった本作。分かりにくい+話がめちゃくちゃ暗い(史実のもととなっているので仕方ないが)が見どころはたくさんある、非常に美しい映画。 まずは、衣装の華やかさ。事件時のジヤクリーンケネディ(N・ポートマン)のスーツの美しさにも目が行ったが、一番素晴らしい衣装は記者との対話中に羽織っている白いコートだった。写真を探してみればわかると思うが、日差しの中、タバコをふかしながらとつとつと事件の顛末を語るN・ポートマンの姿は神々しく、少女のような可憐さを感じさせる。 N・ポートマンの演技のパワーも本作の魅力の一つ。 ジャクリーンケネディのアクセント、歩き方に関する演技に関しては言うまでもないが、恐ろしいなと感じるのはメンヘラ演技。 彼女の病的に明るい笑顔や、しゃくりあげるような涙声、華奢な体には、抱きしめただけで壊れてしまいそうな「もろさ」がある。話の途中で心がおかしくなってしまうかもしれない。筆者は視聴中にそういう気分に落とし込まれて大変不安になった。 本作は「JFKがみんなの記憶に残った」という結果よりもそこに至る過程が重視されているわけだが、N・ポートマンの演技や映像から見ても明らかに狂気が混じっているとしか思えない。しかし、それは同時にジャクリーンが痛く夫を愛していた結果でもあるのである意味本作は純愛的な作品なのかもしれない。

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