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ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち (1980)

PEPI, LUCI, BOM Y OTRAS CHICAS DEL MONTON/PEPI, LUCI, BOM AND OTHER GIRLS LIKE MOM

監督
ペドロ・アルモドバル
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3.33 / 評価:6件

【祝DVD化】アルモドバルの長編デビュー作

  • 一人旅 さん
  • 2017年3月23日 1時39分
  • 閲覧数 554
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ペドロ・アルモドバル監督作。

3人の女の波乱の生き様を描いたエロティックコメディ。

『セクシリア』(1982)『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1987)『アタメ』(1989)『キカ』(1993)『オール・アバウト・マイ・マザー』(1998)『ボルベール<帰郷>』(2006)のスペイン映画界を代表するペドロ・アルモドバル監督の記念すべき長編デビュー作。それにしてもYahoo!映画の対応の早さはさすが。最近DVD化されたばかりの作品だが、DVDリリースに併せてしっかり本作の項目が開設されている。ということで、初レビューさせていただきます。

アルモドバル作品の鑑賞は10本目で、スペイン人監督の中ではまず間違いなく一番鑑賞本数が多い(メキシコに帰化したルイス・ブニュエルを除けばですが)。例によって本作もアルモドバル流の“性の世界”が炸裂した内容。はっきり言って、アルモドバルが撮る映画はどれも似たような作風のものが多いので、デビュー作となる本作でもこれと言った目新しさはない。

主人公は3人の女。自宅で大麻を栽培しているペピは、ある日向かいのアパートに住む警官に見つかり、レイプされ処女を奪われる。警官への復讐を誓うペピは友人の女ボンを使い、警官の妻ルシを辱める。しかし、極度のマゾヒストのルシはむしろ凌辱を喜んで受け入れ、やがてペピ・ボンと親友・恋愛関係になる…という支離滅裂(?)な不思議なお話。3人の女(ペピ、ルシ、ボン)の友情&愛情を軸に、アルモドバルお馴染みのいろんなかたちの性・性癖が一切の罪悪感なく大胆に描かれる。

例えば…
オシッコを顔面にぶっかけるボンと、それを恍惚の表情で堪能するルシ。
警官の夫に血まみれになるほどボコボコにされて大喜びするルシ。
男の裸を双眼鏡で覗きながら妻とセックスする夫。
一列に並んだ全裸男のイチモツを次々測定し採点する選手権。
など、サディスト・マゾヒスト・ゲイ・レズビアンによる自由奔放な性の展覧会的変態映画で、良くも悪くもいつものアルモドバル…のまさに原点。

これだけ“濃厚”な性なる世界を描いていながら、なぜかあっさり爽やかな作風にできるのはアルモドバルだから為せる業。性の多様性を肯定的に受け入れ、どんな変態的な性も決して否定しない。やはり根底にあるのは、アルモドバル流の立派な人間賛歌(変態賛歌)。アルモドバル作品の常連女優カルメン・マウラの活き活きとした演技も魅力だし、監督の代名詞とも言えるビビッドな色遣いも既に垣間見える。

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