あらすじ・解説
家族全員を巻き込んだ平田周造(橋爪功)と妻・富子(吉行和子)との離婚騒動から数年。マイカーでのドライブを趣味にしていた周造だが、車に傷が目立つようになったことから長男・幸之助(西村雅彦)は運転免許証を返上させようと動く。だが、それを知った周造は意固地になって運転を続ける。ある日、行きつけの居酒屋のおかみ・かよ(風吹ジュン)を乗せてドライブをしていた周造は、故郷広島の同級生・丸田吟平(小林稔侍)と偶然再会。周造は四十数年ぶりに一緒に酒を飲み、丸田を自宅に泊めるが……。
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作品レビュー(175件)
- ムービークリニック
3.0点
家族のいざこざをメインにそれぞれの家庭を持つ子供たちの事情を納得させながらも実家の両親には出来るだけ関わりたくない姿を『東京物語』風にアレンジして、爺さんのわがままざんまいと頑固さが渥美清の寅さんを彷彿させる。 今回は爺さんの危なっかしい車の運転で実際には事故も起こしちゃってる事実から、免許返納を迫るという家族会議がメイン。 この爺さんの抵抗ぶりが実に強引で憎らしいのだ。まるで寅さんのふてくされと猪突猛進の強引さが思い出させる。 ここで安心感と安らぎを与えてくれるのが、末っ子の息子の嫁の蒼井優である。 演じる紀子さんは、看護師であり実に優しい。実の子たちは言いたいことは言うし親譲りか物事の強引さは兄弟どれも同じ。その中で看護師の振る舞いを交えて接する紀子さんはほのぼので気持ちいい。 ふてくされて怒っている爺さんの背中をさするシーンは実に看護師らしい。普通の人はこんなことできないよね。 ここから物語は激しく転換。爺さんの高校時代の同級生と突如再会。 お金持ちの家柄からどん底に陥った同級生の信念と悲哀が入り混じる人情劇になっていくのだ。この辺は昭和の浪花節のよう。舞台は平成のようだがこの辺の昭和感は監督の好みであろう。 テーマは無縁社会。孤独の世界。 少子化や高齢化。昭和中期から増え続けた核家族化。 この物語では、突然死した同級生の身寄りのなさに主人公の爺さんが行政の福祉課で行なわれる火葬に立ち会ってやろうという美談が繰り広げられます。 しかし爺さんは息子家族と孫に囲まれて暮らす。その姿を見て羨む同級生の言葉が重くのしかかります。 劇中は、まだまだガラケーの時代背景。ネット社会の前の様子。 ネット社会が便利さと引き換えに無縁社会を増幅させているように感じさせます。
- jmk236
3.0点
ネタバレクソみたいな団塊ジジイ
このレビューにはネタバレが含まれています。 - aki********
4.0点
と、感じます。 老いてなお水準をキープしている監督は、さすが。 渥美清という最強キャラが居ないので、男はつらいよには、及ぶべくもありませんが、それなりに観客目線で面白く作られてる。 かの黒澤にしても、とかく芸術家は年を経るごとに作品が内省化してしまう。つまり、分かる人には分かる、分からない人にはナニコレ?みたいな。 その点、山田監督は映画は娯楽という精神が1ミリも動いてない、そう感じます。 願わくはもっとキャラの立った役者が欲しかったかな〜。
- hamo
1.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - sib********
1.0点
役者さんたちがセリフのやりとりをしてるだけのもので不自然でもなんでもおかまいなしという学芸会レベルの作品
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