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しゃぼん玉 (2016)

監督
東伸児
  • みたいムービー 209
  • みたログ 815

4.35 / 評価:695件

「ぼう」の行く末に幸あれ!と願う

  • gqh***** さん
  • 2019年9月16日 17時19分
  • 閲覧数 610
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

しんみりと心が洗われるような佳作。
全体的には温かい仕上がりだが、善人ばかりでないこの世界は切なくもあり、絶望もある。
しかし見終わってみれば、ほんのりと「人」や「未来」も信じられる、日本映画らしい一本。

自分より弱い相手しか襲えない小心者の主人公イズミ。
きっと彼は育った環境のせいで身を落としてしまっただけで、本来はちょっと無口で不器用で愛想がないだけの普通の青年だったのだろう。
前半は小悪党らしいギラギラと反発した目をしていたが、途中地元の人たちと交流する頃には穏やかで素直な「ぼう」になってゆく。
特に若い女性ミチに対してはオドオドと、それでいてハニカミや嬉しさも伝わってきてこちらまでにやけてしまう。

椎葉村という多くの人が思い描く田舎の山村を舞台に、高齢ならではの包容力と鈍感さとゆったりとしたペースに救われるのはイズミだけではないはず。

今は亡き、市原悦子の底力に改めて感動する。

ちょっとだけ苦言。
祭。
本当の祭部分(たぶんロケ中ではない実際に地元の人が素で楽しんでる別映像)だけはリアルで「あーこういう感じなのね」ってよく分かった。
しかしイズミがミチと待ち合わせて?落ち合うシーンで、そこだけ後から人がひとり来ますよ!的に一人分ぽっかりスペースがあって苦笑した。
映画のためのロケで、祭の再現感がしらじらしく「いや、お祭やってるようにはみえませんけど?」感!
地元エキストラの人もヘタで、そっちは決して見ないけど山車行列も見ていない様だし、彼ら彼女らの緊張と浮足が伝わってきて演者のセリフが入ってこなかった。
林遣都の低くモゴモゴとしたしゃべりが聞き取りにくくマイナス。


ラストシーンは印象的。
刑期終了後、まっすぐ婆ちゃんのいる過疎の村へ向かう主人公。
きっと彼は他に行くところなんか無い。あそこしかない。
婆ちゃんとシゲ爺と・・・できればミチと、これからの人生を慎ましくでも幸せになってほしい、と願わずにいられなかった。

秦基博の主題歌は抜群にこの映画に合っていた。
泣くほどではなかったが、この歌で感動が倍増する!

詳細評価

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