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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (2017)

FIREWORKS

監督
新房昭之
武内宣之
  • みたいムービー 854
  • みたログ 8,099

3.18 / 評価:7,269件

無理やりすぎてきっつい演出な上、意味不明

  • biv***** さん
  • 2019年6月3日 19時15分
  • 閲覧数 913
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

同時期の君の名はと比べると月とスッポン。実写ではできないアニメならではの強み、超現実的とも言える誇張した光の表現等せっかくの強みに拘りが感じられない。夏、水、花火の光という、その綺麗さを強調してこその映画でそこが大したことない。

そして、とにかく演出がダサい上にそれはありえない、なんでそれで良いと思うのかというレベルでもう世界改変だから意味不明でOKという作り方をしている。

正直、見ているこっちが恥ずかしいレベル。
どう見ても結婚相手の連れ子の友達、彼氏?と分かる中学生を「なんだこいつ!?」といきなりぶん殴る男性。
急に歌い出すヒロイン。
過去に戻って?世界改変で花火の形まで変わるのに都合の良いところだけ記憶が繋がってる人々。

花火が、変えに変えすぎてもはや花火に見えない。
特に、あの音はあり得ない。
ifの世界になることで花火が平たくなるのはそういう世界を望んだから。でも、だったら音は通常のまま、ドーン!が正解だし、だからこそ形状のみifになった違和感があるのに、何あの音。
その後の花火の形状変化もあれはピントずらしで作る涙形の花火写真を参考にしたと思うが、そういう世界をいつ望んだの?単に映画を作る時に花火を調べてそういう写真があることを知って面白いってだけで使ってない?そこに対する意味が全く読み取れない。

花火が平たいifの世界で、主人公の恋のライバルは常識が変わり花火は丸から平たいのが当たり前って考えになっているのに、仲間の中で最初から花火は丸だと言ってた彼は世界の常識が変わったのに丸だと思い込んだままなのは何故?

全部、話をなんか良さげに進めるために適当にやっているとしか思えない。
結局あの玉はなんだったのか一切説明がないまま、大きさまで変わって酔っ払った花火師のおっちゃんに打ち上げられる。
というか、あの玉、上から火を入れると引火して花火として飛ぶんだ(笑)


そんなめちゃくちゃな話で何一つ共感できないが、一つ皮肉ったような解釈をすれば、この映画の世界では全ての人が自分の都合で生きている。

自分の家庭の事情で家出したいのを主人公に責任取ってという相手は誰でも良かったヒロイン。
主人公がうじうじしてると応援する素振りで、いざ主人公がヒロインと一緒にいる世界になったら本気で怒り出すライバルの男の子。
賭けの条件が無関係な先生へのセクハラでそれを悪いとも思わない仲間たち。
我が子は友達少ないから転校させても平気だろと簡単に思っている親とその再婚相手。

どんなに魔法の玉があってifの世界にいくら行けてもこの根本の部分は変わらない。だからどの選択肢を選んでも全員幸せのエンドには絶対にならないという、現実の厳しさと人間の他人のことなんか知るか!というエゴの部分を皮肉った作品なのでは?と思えなくもない。

そして、最大の自分勝手は主人公が玉を使ってifの世界にするたびに段々とヒロインが初めから主人公を好きだったかのように改変されていくところ。
最初の改変、プールで主人公が勝つように変わってお祭りに誘う時、ヒロインは主人公のことを好きだとは一言も言ってない。
ヒロインは自分の家出に付き合ってくれれば誰でも良かった。
それが世界を変えるにつれてどんどん主人公の理想のヒロインへ変化している。
ラスト、玉が壊れて色々な選択肢、ifが見られる場面、ヒロインとの幸せなシーンしか無いのが本当に自分らの理想、都合の良い部分しか見えていない。本来、二人で駆け落ちし東京へと行ったのならヒロインが水商売をするifもあったはず。

つまりこの玉は本当の意味でのifを見せるのではなく、使った物の願望のみを見せるだけの悪魔の玉。

ラスト、遅刻して走る二人の男子と教室での朝礼だけど、出席確認中の教室の机が俯瞰シーンからライバルのアップになったところで明らかに座席数がミスで変わっている。
(俯瞰ではライバルと壁側にもう一列あるがアップになるとライバルが一番壁側の列で一列消えてる。)

空いている前から二番目の席がヒロインのものだとするとライバルの座っている位置がおかしい。
本来、アップで消えた一番壁側の後ろから二番目に座って、その後ろが主人公の席。

見えているだけでヒロインの席、主人公の席(ミスで消える列)は空いているが、よく見るとヒロインの席のある列の一番後ろも空いているように見える。
さらに間違った席に座っているライバルの後ろも空いているのだか空気椅子しているのかよく分からない。

仮に、ヒロインと主人公の席が空いているとして遅刻して走っている二人が俯瞰シーンで座席が映っていない仲間二人(そばかすと茶髪)なら主人公は掴んだ玉のかけらの未来を選択した。ヒロインを追いかけて行ったとも見えるが、じゃあ玉の呪いからは目覚めてなかったんだなという皮肉たっぷりのエンド。でも引越し先東京ってわけじゃないんじゃ…。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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  • パニック
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