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スパイダーマン:ホームカミング
2017年8月11日公開

スパイダーマン:ホームカミング

SPIDER-MAN: HOMECOMING

1332017年8月11日公開

どらドラゴン

4.0

とても原作初期に近い映画

スパイディに親しんでもう50年近くなるが、ようやく原作初期のテイストの映画ができて大変嬉しい。 アイアンマンに憧れ、キャプテン・アメリカに会えたと舞い上がる軽薄さは、原作当初のTV芸人として人気が出て舞い上がってた頃を彷彿とさせる(原作では、スパイディのスーツやウェブシューターはTV出演用に作った物)。ジェイムスン編集長のネガティブキャンペーンのせいでTV出演ができなくなったスパイディは、既存のヒーローチームであるファンタスティックフォーに自身を売り込みに行くが、ヒーロー活動に給料が出ないと知るや「冗談じゃない」と離脱。貧乏なのでとにかく金を稼がねばならなかった。スパイディとしての活動も、スクープ写真を撮って売るのが目的だったし。ホムカミでは金に固執する描写がないのは今風なのか? 本作の敵はヴァルチャーなのだが、演じるはなんとマイケル・キートン(バートン版バットマン本人)!本作のヴァルチャーは町工場を切り盛りする中小企業の親父で、家族のために犯罪に手を染めるも、アイアンマン等に目をつけられないよーに細々と活動。ご当地ヒーローのスパイディならではのお相手で、さじ加減もグンバツ。ピーター憧れの学校のマドンナのお父さんがその正体だった、という設定は原作やライミ版でおなじみのグリーンゴブリンの設定へのオマージュだろうが、より初期原作らしい「ご町内感」が出て良かったと思う。 ライミ版に親しんだ人達にとって、コメディ調のホムカミは拒否反応も多いようだが、「大いなる力には…」のベンおじさんのセリフは原作当初はなく(ナレーションのみ)後付けだし、原作漫画はもっとライトだった。日本人は悲惨な話を好む傾向にあるが、いっそのこと、TV芸人になって舞い上がってた原作初期をキチンと映像化して欲しい、と思う私は少数派なんだろーか。 とりあえず、可愛いピーターは気に入ったぞ!

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