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LION/ライオン ~25年目のただいま~ (2016)

LION

監督
ガース・デイヴィス
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  • みたログ 5,200

4.10 / 評価:3808件

こんなニコール・キッドマンは初めて

  • fcn******** さん
  • 2017年3月5日 10時17分
  • 閲覧数 7700
  • 役立ち度 58
    • 総合評価
    • ★★★★★

『LION』の核は何か?
 おそらく、多くの方が「家族探しの旅」と答えるでしょう。
 実際、ネットでは多数のサイトが「グーグルアースを使った記憶への旅」との回答を出していました。
 しかし、私は、むしろそれよりも、「無償の愛」をメインテーマに据えてみたいと思います。
 その根拠は、養母スーの存在が挙げられます。
 わざわざ「本当の」家族を探すという主題がピックアップされていることを考えてください。本当の家族をさがすということは、スーからしたら、母でいられなくなるかもしれないということです。
 「無償の愛」という主題の捉え方は、一面で言えば正しいのでしょうが、実に不正確な捉え方だと思います。
 より正確に言えば、「母と子の愛、母と子の結びつき」なのでしょう。血はつながっていなくても、養母スーは、子に無償の愛を捧げました。そしてそれは、たとえ離れ離れになっても、変わらないものという確固たる結びつきを作れたから、スーはサルー(子)を安心してインドへ送り出したのです。

 スーはいつの時代にも、どの国にも通用する愛を持った母でした。そして、スーを演じたニコール・キッドマンも実生活では養子と実子と代理出産でもうけた子の母です。(ちなみに彼女が母親役をやった映画は名作が多いのも事実です。『アザーズ』、『ラビット・ホール』等)

 映画ファンからしたら、ニコール・キッドマンといえば、『ムーラン・ルージュ』や『コールド マウンテン』などで有名な、圧倒的な美と、圧倒的な存在感でハリウッドに君臨する女優というイメージでしょう。しかし、この映画では違いました。ほぼすっぴんで、後半には普通のおばさん(それでもきれいですが)にしか見えません。しかし、私は過去の名作と比べても、この映画のニコールが一番好きです。彼女の母の愛を感じられたからです。演技というよりも、彼女の素の姿を感じたような気がしたからです。同時に、ああこんないい表情をするんだ、いつもとは少し違うなと感じました。

 養母からしたら、子の実際の母に関わる話は少しシビアな話だと思います。しかし、スーはこの問題に正面からぶつかり、いつでもサルーの味方でした。私は彼女の無償の愛と母の強さに本当に感動してしました。

 なぜLIONというタイトルなのかは、映画館で実際にご覧になるとわかると思います。とにかく、私自身が見た映画の中でもTOP10に入る名作でした。一見の価値ありです。できれば、ご家族と(特に母と)見て、家族の素晴らしさを感じてください。

詳細評価

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